肩こり によって 吐き気 を感じる場合は、肩こりが原因ではないかもしれません。吐き気を感じる方は、ただの肩こりではなく、別の疾患にかかっているサインかもしれません。ここで吐き気の原因について考えてみましょう。
肩こりと吐き気について
肩こり
筋肉を使うと、酸素が不足し、乳酸が作られ、その箇所の筋肉が硬くなります。同じ姿勢を長時間保つと、その箇所の筋肉が硬くなります。
筋肉が硬くなると、その周辺の血管が圧迫されるので、血行不良が起こります。硬くなった筋肉と、それにより引き起こされた血行不良、これが肩こりの原因です。
入浴やマッサージなどで肩こりが楽になるという方がおられますが、これは筋肉がほぐれ、血のめぐりが良くなるためです。
しかし、入浴やマッサージをしても肩こりが解消されない、いわゆる肩こりが慢性化している方が多いのも事実です。
慢性化では末梢神経が傷ついています。末梢神経が傷つくと、痛みを感じる物質が発生し、脳で痛みを感じると、筋肉が反射的に収縮し、硬直し、血行不良を起こします。この悪循環が繰り返されるため、慢性の肩こりになります。
血行不良が原因のケース
吐き気があったら、まず慢性胃炎を疑ってみましょう。食欲が落ちた、ひどい吐き気を感じる方は、胃の疾患に関係している場合が多いようです。肩の血行が悪くなり、全身の血の巡りが悪くなり、内臓の働きまで低下させているケースです。
脳の働きが低下しているケース
肩こりから生じた血行不良が、脳の血管の働きを悪くすることにより、目眩や吐き気を感じるケースです。胃の状態は悪くないのに、なんだか吐き気がする、こういう症状があります。
疲労が原因のケース
肩こりではなく、実は疲労が原因の場合で吐き気が起こります。肩こりの痛みがひどいため、疲労だと感じていないケースです。疲労による肩こり、そして疲労による内臓不良が起こっています。
重い疾患のケース
肩こりだと思っていたら、脳腫瘍のような重い疾患だったケースもあります。脳腫瘍ができると脳圧が高くなるため、それにより頭痛や吐き気が起こるからです。
肩こりによる痛みが非常に強い、日増しにひどくなる、指先や手足がしびれるような感じがする、こういった場合は、吐き気が重い疾患に関係している場合がありますので、すぐに病院を受診してください。
ストレスが原因のケース
疾患以外で吐き気を感じる一番の原因が、ストレスだといわれています。身体や精神の興奮に関係する交感神経そして身体や精神を落ち着かせる副交感神経を自律神経系といいます。
睡眠中はこの2つの神経がサイクルを繰り返しています。実は、日中強いストレスを感じていた場合、ストレスホルモンが分泌されているため、睡眠中の交感神経のサイクルが通常より長くなります。
そういった場合、睡眠してもぐっすり眠れない、疲れがとれず慢性疲労状態になる、身体全体そして筋肉の緊張状態が続きリラックスができない、血管収縮が起こる、血行不良、ひどい場合はうつ病にまで発展します。
こうなると、睡眠不足により日中の仕事の作業量の減少や集中力低下により失敗が増えるなど、ストレスが日常生活において悪循環を繰り返します。
このようにストレスにより自律神経系が乱れることで様々な疾患が起こります。自律神経失調症では、過度のストレスが引き金となり、全身の倦怠感、頭痛、動悸、多汗、めまい、不眠、そして肩こりや吐き気が起こります。
他にも、胃炎やメニエール病などの原因もストレスといわれており、この疾患でも吐き気を伴います。
吐き気
私たちは脳の延髄にある嘔吐中枢が刺激されると吐きたいと感じます。吐き気は、ひどい肩こりの痛みよりストレスあるいは他の要因が関係している説が有力です。
実際に吐き気そのものが他の疾患あるいはストレスが原因になっているケースがほとんどですので、病院を受診することが大切です。
肩こりがひどい場合は整形外科を受診しますが、他の疾患に関係しているあるいはストレスを感じている場合は精密検査が必要になりますので、仕事、人間関係、悩み事、睡眠状態など様々な角度から自分の生活スタイルを把握することで、吐き気の原因を探してゆきます。
まとめ
肩こりと吐き気について
肩こり
血行不良が原因のケース
脳の働きが低下しているケース
疲労が原因のケース
重い疾患のケース
ストレスが原因のケース
吐き気