肩こり とは周辺の筋肉の緊張状態が続き、それに伴い血液の流れが悪くなり筋肉のこりや痛みを発症します。
肩こりの改善には姿勢を正し適度なストレッチや肩のマッサージなども効果的ですが、症状に合わせ 薬 を使用することも効果的です。
肩こりの薬による治療
肩こりとは
たいてい姿勢の悪さや長時間同じ姿勢での作業により筋肉の緊張状態が続き、血液の流れが滞り肩周辺の筋肉の張りや痛みといった症状があらわれます。
肩こりは、首筋から肩にかけ、また肩胛骨のあたりまでの筋肉が凝る、もしくは張る、そして重く鈍い痛みを感じます。ひどくなると、吐き気や奥歯が浮いた感じがする場合もあります。
肩こりの治療法
肩こりの治療法は、薬を使用し症状を緩和しながら、原因を除去する必要があります。肩こりに伴う、筋肉の緊張や痛みを和らげるためには日々の所作や姿勢を正すことが大切です。
また、肩のマッサージやストレッチなどを適度に取り入れると効果的でしょう。肩を直接温めることもよいですが、入浴により身体を温めると血行が良くなり身体的、精神的にリラックスします。
症状が軽い場合は、市販されている薬の服用や外用薬も効果的です。症状に合わせ、内服薬や外用薬を使用すると良いでしょう。しばらく使用しても症状が改善がされない場合は、早めに医師に相談しましょう。
肩こりの薬
肩こりに使う薬には、主に内服薬と外用薬とがあげられます。
内服薬では、筋弛緩薬や鎮痛薬、ビタミン剤、抗うつ剤や抗不安薬などがあげられます。肩こりの治療には筋肉の緊張を和らげることを目的とし抗不安薬が用いられることがあります。
外用薬では、湿布やテープ剤、塗り薬、坐薬などがあげられます。
肩こりやそれに伴う痛みというものは本人にしかわからないものですので、その症状や痛みを緩和させることは大切なことです。
また、市販薬は手軽に入手できますが、慎重な服用が望まれます。症状が改善しない場合は、医師に相談しましょう。
筋弛緩薬
筋弛緩薬には、中枢性筋弛緩薬に分類されるものが用いられます。この筋弛緩薬は文字通り筋肉の緊張を和らげる効果があります。
筋肉が弛緩されることによって血管が拡張され血流が増加します。それによって老廃物も一緒に流し出されます。主な筋弛緩薬にはエベリゾン、クロルフェネシンなどがあります。
鎮痛薬
鎮痛薬は、非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)に分類されるものが用いられます。これは、ステロイドを含まない抗炎症効果のある薬の総称です。炎症を抑える抗炎症作用と、痛みを和らげ、熱を下げる解熱鎮痛作用があります。
NSAIDsは酸性・中性・塩基性という3種類がありますが、酸性に分類される薬が炎症や痛み熱により効果的だと思われます。
炎症、発熱作用を持つプロスタグラジンという物質の生成を抑制する働きがあります。プロスタグラジンは、体内の痛みを検知し知らせる働きがあります。この痛みを知らせる働きを抑え、痛みを知らせないようにするのです。
主な鎮痛薬には、イブプロフェン、ロキソプロフェン、ジクロフェナクなどがあります。
ビタミン剤
血行を改善するビタミンEで、トコフェロールニコチン酸エステルです。末梢神経の障害を改善する、ビタミンB12のメコバラミンです。
抗うつ剤と抗不安薬
肩こりの治療で、抗うつ剤や抗不安薬に分類される内服薬を処方されることもあります。エチゾラムやジアゼパムなどがあります。
筋弛緩作用とともに、これらの薬剤は気分をリラックスさせ精神を安定させる作用もあります。
湿布、テープ、塗り薬、坐薬
消炎鎮痛成分を含む外用薬には、内服薬の鎮痛薬と同じ成分が使われているものが多くあります。湿布やテープ塗り薬は、成分を皮膚から吸収します。
湿布やテープ、塗り薬(液・クリーム・ゲル)は、使用感や使い心地で使い分けます。主な消炎鎮痛外用薬には、ロキソプロフェン、ジクロフェナク、ケトプロフェンなどがあります。
湿布やテープは、貼りっぱなしにするのではなく、皮膚を休ませてあげることも必要です。
痛みが強いようであれば、坐薬を使用すると即効性があります。主な坐薬には、ジクロフェナクやインドメタシンなどがあります。
全ての薬には症状を改善する主作用と、使用に伴う副作用があります。また、症状の改善には個人差があり、よく効く場合には依存的になってしまう可能性もありますので医師の指示に従い適切な分量を服用するようにしましょう。
まとめ
肩こりの薬による治療
肩こりとは
肩こりの治療法
肩こりの薬
筋弛緩薬
鎮痛薬
ビタミン剤
抗うつ剤と抗不安薬
湿布、テープ、塗り薬、坐薬