みなさんのなかには、肩こりに悩んでいるときにお薬や湿布ならともかく、ネックレスを勧められても訝しく感じてしまう方もいらっしゃると思います。 肩こり に効くと謳われている ネックレス の効能とはどのようなものであるのか、一度冷静に理解を深めましょう。
肩こりに効果のあるネックレスは存在するのか
磁気ネックレスの効果
「磁気」とは磁石または磁気を発するもののことです。磁気によって血流を改善して筋肉のコリや緊張をほぐし、自律神経の乱れを正常に近づけるはたらきがあるとされます。
なぜ磁気が血流を良くするのでしょうか。それは血液中の赤血球にヘモグロビンが含まれていて、そのヘモグロビンは鉄を含んでいるので磁力に反応する、という理屈です。
その一方で、血液は磁力の影響を受けないという見解も存在します。仮に磁力に反応するとしたら、砂鉄の採掘現場や磁石を作る工場ではたらいているみなさんは肩こりが和らいだりするのでしょうか。磁力が強力すぎて場合によっては血液が逆流したりしないとも限りません。
効果があるとしても個人差が大きいと思われますし、「効いたらラッキー」くらいの心持ちで試してみると良いかもしれません。
チタンネックレスの効果
磁気ネックレスと比較して大変軽量なものが多いためか、スポーツ選手のみなさんがよく身につけていらっしゃいます。運動機能を向上させたり、筋肉疲労の解消の効果があると考えられています。
チタンとは、チタニウムと呼ばれる白銀性の金属です。金属アレルギーの心配も少ないとされています。しかし、その「少ない」症例のおひとりにご自身がならないという保証はありませんので、注意を怠っては危険です。
具体的な効能は、血流を良くしコリをほぐす、新陳代謝を良くする、疲労物質の乳酸をためにくくする、生体電流の流れを整えるなど夢のようなはたらきです。
また整体院で治療の一助としてチタン製品を使用することもあるようです。これだけ普及しているということは、肩こりにも何らかの良い効果があるといえるかもしれません。
ネックレス使用を止めるタイミング
肩こりが良くなってきたと感じ始めたら、軽い全身運動などを行い肩周りの血流を自然に良くしていきながらネックレスを外す時間を伸ばしていくのが理想的です。ネックレスに依存気味になると、付け忘れたことに気づいたとたん肩こりを感じたりすることもあるようです。
ネックレスはあくまでも補助的なものです。お守りのように扱っていると紛失したときの精神的ショックが心配になります。モノはモノとして距離を置いて使用しましょう。
ネックレス購入時の注意点
まず、医学的、科学的に効果は証明されていないということを念頭に、信頼できるお店で購入しましょう。できれば通信販売よりも店頭で実物を手にとって試着してみたほうが確実です。高価なものが本物、良いものとは限りませんし、安かろう悪かろうとも限りません。
ただのふつうのネックレスの可能性もあります。それでも気の持ちようでコリが楽になったような気がすることもあるでしょう。磁気ネックレスの場合、重くて症状が悪化してしまう方もいらっしゃいます。
このようなものは個人差、思い込みによる暗示効果も軽んじることはできません。ただ医学的、科学的に証明されていない事例は世の中にたくさんありますし、効果が全くないとも言い切れません。
大切なのは「必ず効くはず」と思い込まないことと、「高かったから」と違和感があるのに外さずに使用を続けるような逆効果なことはしないことです。
またネックレスは日によって肩の調子が異なるような症状に向いています。慢性的に肩が重かったり痛みがある場合は他の病気やケガの可能性もありますので、病院へ行きましょう。
まとめ
肩こりに効果のあるネックレスは存在するのか
磁気ネックレスの効果
チタンネックレスの効果
ネックレス使用を止めるタイミング
ネックレス購入時の注意点