若い人からお年寄りまで、男性も女性も関係なく多くの人が頭を悩ませるのが肩こりです。最近はパソコンやスマートホンを使う人が増え、肩こりを訴える人はさらに増えてきています。
そんな 肩こり に悩んでいると、ある日突然、コリコリした しこり が・・・。
一体この肩のしこりは何なのでしょうか。原因と対処法を見ていきましょう。
気になる肩こり しこりの原因は?
肩のしこりの正体は?
首や肩、背中、腰などの筋肉は、使い過ぎによる疲労や血行不良状態が続くことで、どんどん硬くなっていきます。この緊張が高まった状態が、肩こりなどの、いわゆる“こっている”状態となります。
このように筋肉全体が硬くなっていくと、筋肉の中にコリコリとしたしこりができます。このコリコリしたしこりを“筋硬結”といいます。筋硬結は血流を阻害するため、さらに血液循環が悪くなり筋肉の中に老廃物が溜まっていってしまいます。
そのため、このしこり部分を押さえると、激しい痛みが生じます。
トリガーポイントと関連痛
このコリコリしたしこり部分、押圧すると強い痛みが生じることから“トリガーポイント”とも呼ばれています。これは痛みの“引き金”となることから名付けられており、トリガーポイントは離れた部位の痛みやしびれを引き起こすことがあります。
例えば、ひどい肩こりや首のこりがあるときに頭痛が生じることがあります。これは肩や首の筋肉の筋硬結(しこり)がトリガーポイントとなり、頭痛を引き起こしています。このようなトリガーポイントによる離れた部位の痛みを“関連痛”といいます。
こういった場合には、肩や首のこりをほぐすことで頭痛が治まってしまうこともあります。
肩のしこりの出来やすい部位
では、肩のしこりが出来やすい部位、トリガーポイントとなりやすい部位はどこでしょうか。以下に示す部位を実際に押してみて確認してみましょう。
- 後頭部の真下、首の付け根部分を押してみましょう。
- 肩甲骨の上側を押してみましょう。
- 肩甲骨の内側を背骨に沿って押してみましょう。
- 肩の付け根と胸の間のくぼみを押してみましょう。
トリガーポイントを探す際には強く押す必要はありません。軽く押しながら、コリコリするしこりのある場所、痛みの強い場所を探していきましょう。
上記の部位はあくまでも、しこりが出来やすい部位の一例です。しこりのある場所を見つけるということは、筋血流の悪い場所、血液循環を阻害している場所を見つけるということになります。
肩のしこりの対処方法
しこりのある場所がわかれば、対処法は簡単です。筋血流の悪くなっている筋硬結をほぐして、柔らかくします。
効率の良いほぐしかたとして、しこりに対してまっすぐ垂直に押圧する方法がオススメです。しこりの真ん中に指の腹をあて、垂直にゆっくりと押し込んでいきます。痛すぎない程度にゆっくりと、大きく息を吐きながら30秒ほどかけてしこりを圧迫します。この押圧を3回ほど繰り返すだけで、患部の血行は大きく変わります。
これは筋硬結部位の血流改善が目的であるため、お風呂上がりのような血液循環の良くなっているタイミングだと、より効率的です。また、パートナーの方に握りこぶしで肩をトントンと叩いてもらう、いわゆる肩たたきもしこりの解消には有効です。ただし、指先でしこりをグリグリと弾いても正しく筋硬結をほぐすことは出来ていません。
肩のしこりが出来ているということは、肩の筋肉全体が非常にこっているという状態です。しこりをほぐして、気持ちの良い生活を送りましょう。
まとめ
気になる肩こり しこりの原因は?
肩のしこりの正体は?
トリガーポイントと関連痛
肩のしこりの出来やすい部位
肩のしこりの対処方法