股関節 の 脱臼 には種類があることを知っていますか?大きな外力が原因となっている場合もあれば、生まれつき股関節が脱臼してしまっている場合もあります。それぞれは原因など異なりますが、どちらもすぐに治療をしなければ予後に大きく関わってくるのです。
股関節脱臼には種類がある!
股関節について
股関節とは、骨盤と太ももの骨の間にある関節です。太ももの骨や骨盤は身体の中心部分に存在しているため、これらの骨には大きく負担がかかっています。そのため、股関節は太ももの骨と骨盤の骨がぶつかる痛みをやわらげるクッションの役割をしています。
股関節脱臼とは?
股関節脱臼とは、太ももの骨が骨盤の骨から外れてしまう状態をいいます。受傷原因の多くは、座った状態で大きな外力を受け、太ももの骨が後ろへと押し出されるような状況(主には交通事故など)といわれています。
股関節が脱臼してしまった際には、激しい痛みにおそわれ、受傷側の脚は痛みが強いため膝を伸ばすことができないことが多いといわれています。
ほかにも、股関節が前方へ脱臼してしまう場合もあります。どちらに脱臼するにしても、強い外力が原因として発生します。
股関節脱臼は交通事故やスポーツ外傷など、予想ができない場面でおきることが多いので、予防は難しいといわれています。
股関節の脱臼をしてしまうと、受傷時から6時間以内に整復・治療を行なうことができないと太ももの骨の頭の部分が壊死してしまうことがあるので、なるべくはやく治療をおこなってください。
先天性股関節脱臼とは?
股関節脱臼には、強い外力が原因のほかに“先天性股関節脱臼”という生まれつきに股関節を脱臼してしまっている場合があります。先天性股関節脱臼は赤ちゃんのなかでも女の子のほうが多く発症しています。
ただし、赤ちゃんは常に足を開いている状態で寝ているので、家庭では気がつかず、検診などで初めて症状がみつかるといったこともあります。
先天性股関節脱臼の種類
先天性股関節脱臼は股関節が完全に脱臼してしまっている完全脱臼、股関節が外れかかっていて不安定な状態の亜脱臼、そして股関節は外れていないが足の付け根の部分の形が悪い状態の股関節臼蓋不全の3つの種類にわけることができます。
これらを詳しくみわけるためには、病院でレントゲンを撮ってもらうことが必要になりますが、股関節に異常がみられることを調べることは簡単にできます。
両脚を比べてみると、左右で脚にできるしわの数が違う、あおむけで膝を曲げると膝頭の高さが違う、おむつ替えをする際に股関節を動かすと音がなるなどが生まれてすぐに気が付くことができるポイントです。
成長しているうちに見極めることもできます。赤ちゃんが歩行をはじめた際に、みるからにびっこを引いて歩いているような場合や身体を左右に揺らす、お尻が突き出ているような状態で歩いている場合には股関節の脱臼を疑ってみることをおすすめします。
そのほかにも、歩きだしが遅い場合や、歩きにくそうに歩いている場合には病院で検査をしてみることをおすすめします。
股関節脱臼の治療法
股関節の脱臼は外傷性にしても、先天性の場合にしても病院で診断、状態にあわせた治療を受けてください。
外傷性の場合には手術を行う場合や、整骨院で整復する場合が多くなります。また先天性の場合には、年齢や程度によっても異なりますが、手術よりも器具などで固定をして矯正するような場合が多いといわれています。
外力が原因で股関節が外れてしまった場合のみならず、先天性の場合にもなるべく早期の治療が重要になりますので、異常を感じた場合にはすぐに病院で検査をし、治療を受けることをおすすめします。
まとめ
股関節脱臼には種類がある!
股関節について
股関節脱臼とは?
先天性股関節脱臼とは?
先天性股関節脱臼の種類
股関節脱臼の治療法