歩く、走る、跳ぶなどの動作に主に関与する関節である 股関節 ですが、数多くの動作を行う中で利用するため、 痛い と感じる機会も多くあります。
主な原因としては、怪我の場合と病気の場合があります。いちはやく症状を改善するためにも、より明確に原因をつきとめることが必要ですが、詳しい原因としてはどのようなものがあるのでしょうか。
股関節が痛いと感じる場合の原因は?
股関節痛の種類
股関節が痛いと感じるものには、怪我が原因となるものと病気が原因となるものがあります。怪我が原因となる場合には変形性膝関節症や恥骨骨炎(グロインペイン症候群)、仙腸関節の疾患、股関節頚部骨折、股関節捻挫などがあります。
また、病気が原因となる場合にはペルテス病や大腿骨頭すべり症、大腿骨頚部壊死、先天性股関節脱臼などがあります。
怪我が原因となる場合と病気が原因となる場合では、原因は異なるものの、症状は似ているようなものが多くあります。
股関節痛の症状
怪我が原因である股関節痛と病気が原因である股関節痛の症状では、痛みや下半身のむくみ、片足を引きずるような歩き方になる、関節を動かした際にぽきぽきと音がなるなどの症状がみられます。
数多くある症状のなかでも、いくつもの症状を併発する方もいらっしゃれば、ひとつの症状のみ感じるなど人によってもさまざまであり、痛みの程度や症状が頻繁にみられるかどうかも人によって異なります。
そのため、少しでも股関節に痛みを感じた場合にははやいうちに病院へいき原因が病気なのか怪我なのかをはっきりさせておくと最適な治療方法がみつかり、よりはやく痛みが解消されることもあります。
股関節が痛みを感じる原因
股関節の痛みを感じる原因として大きくわけて病気と怪我があると紹介しましたが、さらに細かく痛みを引き起こす原因をつきとめてみましょう。
怪我の場合には、股関節や周辺の関節や筋肉の外傷による痛みや、姿勢の悪さが原因としてあります。股関節の痛みには股関節に問題があると思われる方が多いですが、実はそのほかの部分に原因があるということも多いのです。
身体の中の関節はすべてが連動しており、ひとつの関節に不具合が生じるとその部分を補うためにほかの関節などに負担がかかってしまいます。得に股関節は身体の中心に存在しており、上半身と下半身をつないでいる関節になるため多くの負担がかかってしまいます。
股関節に痛みを感じる場合には意外にも肩や足首など遠く離れた関節に問題がおきているということもあるのです。
姿勢の悪さが関係する場合にも、身体の歪みを補うために数々の筋肉が必要以上にはたらき、その負担によって股関節周辺の筋肉や関節に痛みを感じるようになってしまうのです。
普段から猫背気味の方や反り腰の方は股関節の痛みを発症しやすくなるため、注意が必要です。
病気が原因となる場合には股関節に限定するもののほかにも、リウマチなど身体全身の関節に痛みなどの症状をきたしてしまうものもあるため、進行してしまう前に治療を開始することがおすすめです。
股関節の痛みに対する治療法は?
股関節の痛みに対する治療方法は怪我が原因の場合と病気が原因の場合では異なります。怪我が原因となる場合には、痛みを感じて数日間は股関節や周辺の筋肉に炎症が起きています。そのため、炎症がおさまるまでは安静にすることが重要です。
炎症がおさまってきたら股関節周辺の筋力トレーニングをおこない、股関節をしっかりと筋肉で支えてあげることで股関節内に必要なスペースを設けることができ関節がぶつかり合うことによる痛みを防ぐことができます。
また周辺の筋肉を鍛えることによって疲労しにくくなり疲労による痛みなども防ぐことができます。病気が原因の場合には病気の種類によって異なりますが、主には投薬治療をおこないます。
投薬のみでは改善が見込めない場合には手術治療によって股関節の再建などをおこなうこともあります。
まとめ
股関節が痛いと感じる場合の原因は?
股関節痛の種類
股関節痛の症状
股関節が痛みを感じる原因
股関節の痛みに対する治療法は?