股関節 周辺に 筋肉痛 のような痛みを感じるということも日常生活のなかでは多々あると思います。単に筋肉痛といっても、実は筋肉痛ではなく股関節の病気やそのほかの部位に異常がおきている可能性があるのです。
では、筋肉痛の場合とそうでない場合、どのようにみわけることができるのでしょうか。
股関節の筋肉痛に潜んでいるものとは?
筋肉痛の原因
筋肉は筋線維と呼ばれる線維が数多く集まって筋膜と呼ばれる膜に覆われる形で構成されています。筋肉痛は筋線維に負荷がかかることでダメージを受け痛みを感じることになるのです。
また、筋線維がダメージを受けることで炎症を引き起こし、炎症症状のひとつとして痛みを発症している可能性もあります。
その痛みは本当に筋肉痛?
太ももや腕などの場合には筋肉に痛みを感じる場合にはほとんどが筋肉痛である可能性が高いです。
しかし、股関節の場合には筋肉痛であるかどうかを見極めることがとても重要になります。筋肉痛だと思っていたものが実は筋肉痛ではなく病気などの症状だったという場合もあるのです。では、どのような痛みの場合に注意が必要なのでしょうか。
1週間以上経っても筋肉痛が治らない場合や特に激しい運動などはしていないのに急に股関節に痛みを感じるようになった場合、股関節に痛みを感じるときもあれば、全く感じないこともあるといった場合には注意が必要です。
股関節の筋肉痛の本当の原因
股関節の周辺には数多くの筋肉が存在しているため、いつもより多く運動した場合や、負荷をかけて運動した場合には股関節周辺の筋肉を傷めてしまい筋肉痛になっている場合もあります。
しかし、先ほど述べたような痛みの場合や、あきらかに激しく運動をしていないのにも関わらず痛みを感じるようになった場合には筋肉のほかに原因があると考えられます。
主に股関節以外が原因となって股関節の筋肉痛を引き起こす原因としては、骨盤や膝などの関節や筋肉が関係している可能性が高いといわれています。具体的にはどのようなものが原因となるのか、いくつかご紹介していきます。
坐骨神経痛が原因となる場合
まず、骨盤周辺や腰椎が原因となって筋肉痛を引き起こす場合です。この場合には坐骨神経痛が大きく関係しています。
坐骨神経は腰から股関節を経し太ももまで通っている大きな神経のひとつです。この神経がなんらかの原因で圧迫されると痛みを感じることがあるのですが、この痛みを股関節周辺の筋肉の痛みと勘違いしてしまう場合があるのです。
坐骨神経痛が原因となって痛みを引き起こしている場合には、どれだけ股関節の筋肉をストレッチしてケアをおこなっても痛みが改善されません。
股関節のストレッチなどで症状が緩和されない場合には殿筋などの坐骨神経まわりの筋肉をほぐしてみることがおすすめです。
変形性股関節症が原因となっている場合
股関節自体の病気が筋肉痛と関係している場合も考えられます。変形性股関節症や突発性大腿骨頭壊死、股関節インピンジメント症候群などが代表的なものとしてあげられています。
変形性股関節症やインピンジメント症候群は軟骨がすり減ってしまうことで股関節が変形してしまったり、筋肉を巻き込んでしまい痛みを感じることがあります。これらの場合には主に股関節に痛みが出るため、患部を治療することで改善が期待できます。
しかし、突発性大腿骨頭壊死の場合には大腿骨頭への血流が滞っておきる症状ですが、全身の血流が大きく関係している場合もあるため、患部のみならず全体的な検査が必要になる場合もあります。
以上に述べたように、ただ単に股関節の筋肉痛だと思っていたらほかの症状である場合や、なんらかの病気であったという場合もあります。
股関節に限ってといったわけではないですが、特に股関節の場合には発見が遅くなりがちのため、少しの変化や違いにも敏感になることがおすすめです。
まとめ
股関節の筋肉痛に潜んでいるものとは?
筋肉痛の原因
その痛みは本当に筋肉痛?
股関節の筋肉痛の本当の原因
坐骨神経痛が原因となる場合
変形性股関節症が原因となっている場合