私たちの身体の中心に存在する股関節ですが、きちんとストレッチできていますか?股関節が柔らかいこと、それは身体にとってたくさんのメリットがあります。
では、 股関節 を 柔らかくする ことで、どのようなよいことが身体に起きるのか、ひとつずつ詳しくご紹介します。
股関節を柔らかくすると身体にうれしい反応が!!
下半身の血液を心臓へ戻りやすくなる
股関節が硬い人は、下半身の血流が悪くなっている可能性が高いといわれています。下半身は血液の流れが重力に逆らっている状態です。どのようにして血液を心臓へと送り返しているのかというと、筋肉がポンプの役割をして血液を上へ上へと押し上げているのです。
このときに大切になるのが、股関節の柔軟性です。股関節が柔らかいと、その分、太ももの筋肉の“伸び”が大きくなります。筋肉がより伸びる=ポンプの力がより大きくなるというわけです。つまり、股関節が柔らかいと下半身の血液が心臓へ戻りやすくなるのです。
また、血流がよくなることで、下半身やお腹周りの冷えが解消される、代謝アップにもつながってくるのです。さらに女性の方にとっては、重い生理痛を緩和する効果もあるといわれています。
下半身がすっきりする
先ほどは血行が良くなるといったお話をしましたが、股関節にはリンパが集中しているため、股関節が柔らかくなるとリンパの流れが改善され、下半身がすっきりします。
今まで、下半身がむくみやすかった方などは特に下半身のリンパが滞り、毒素がたまっていたからかもしれません。しっかりと股関節を柔らかくし、リンパの流れを良くしてあげることが大切になります。
怪我の予防
運動をするなかで、股関節は重大な役割をします。歩く、走る、跳ぶ…どの動作にも股関節の動きが絡まってきます。ここで、股関節が硬いとすべての動きに制限がでてしまいます。
制限があるのにもかかわらず、股関節を大きく動かす、たくさん動かしてしまうと、股関節がオーバーヒートとなり、怪我をしてしまいます。
そのほかにも、股関節に急な衝撃が加わってしまった場合に、股関節が柔らかいと衝撃に対応することができますが、股関節が硬い場合には衝撃に対応できず、捻挫や脱臼の原因にもなってしまうのです。
股関節を怪我してしまうと、日常生活が不便になるだけでなく、活動量が一気に減ってしまうため体重の増加、下半身の血流・リンパが滞るためむくみやすくなるといった悪影響がでてしまいます。そのため、股関節の怪我はなるべく避けたいものです。
O脚やX脚を改善
股関節が柔らかくなると、股関節周囲の筋肉が整います。股関節周囲の筋肉は、骨盤に付着しています。
股関節が硬くなると、股関節の筋肉が付着している骨盤が筋肉に無理に引っ張られてしまい、骨盤が歪んでしまう原因のひとつとなるのです。つまり、股関節が柔らかくなるということは、骨盤のゆがみが改善されるわけです。
姿勢の改善にも!
正しい姿勢の中心に存在している背骨は、骨盤から伸びています。背骨は骨盤の影響を直接に受ける場所なので、骨盤が歪んでしまうと、その上に乗っかっている背骨までもが歪んでしまいます。
例えば、骨盤が強く前傾すると、反り腰が強くなります。反対に、骨盤が後傾すると、猫背気味になってしまいます。そのほかに、骨盤が左右どちらかに傾くと背骨はS字を描くように横にずれてしまいます。この状態は側弯と呼ばれています。
反り腰や猫背などは直接痛みを発するとは限りませんが、肩こりや腰痛など間接的に身体に痛みや不調をもたらします。側弯は直接的に痛みを伴うことも多いため、特に注意しておきたい歪み方ともいえます。
このように、姿勢の良し悪しは骨盤の歪み、さらには股関節の柔らかさにかかっているのです。
まとめ
股関節を柔らかくすると身体にうれしい反応が!!
下半身の血液を心臓へ戻りやすくする
下半身がすっきりする
怪我の予防
O脚やX脚を改善
姿勢の改善にも!