腰痛になるとコルセットをつけてみようかとお考えになる方も多いことでしょう。しかし コルセット は使い方を誤るとかえって 腰痛 が悪化してしまうこともあります。
コルセットを装着する際の心構えをご紹介いたします。
コルセットで腰痛が治る?その真偽とは
コルセットをつけるタイミング
コルセットは腰痛を治すものではないということをまず頭に置いておきましょう。腰痛のときに筋肉をサポートして、痛みの出る姿勢にならないようにするものです。
腰に痛みがあると腰部をかばってほかの部分に負担がかかるような姿勢になってしまいますが、コルセットを装着するとバランスのとれた姿勢をとりやすくなります。
それはとても楽に感じて、このままずっとコルセットをつけていたいという気分になるかもしれません。
しかし常にコルセットをつけていると徐々に筋肉が弱くなってきて、腰もからだ全体も軟弱化してしまいます。
ですから腰痛で起き上がるのもつらくなってから装着するのは手遅れ感がありますが、ちょっとした痛みがあったりなかったりの状態で装着するのもお勧めできません。
たとえばぎっくり腰の予防に重いものを持つときだけ装着するなどのほうが、より効果的です。就寝中も装着している方もいらっしゃいますが、寝ている間も筋肉を不自然な状態に保つことになり結果的にからだの疲れがとれなくなります。
寝返りを打つのが楽に感じるかもしれませんが、それは最初のうちだけです。徐々にコルセットをつけているのにほとんど効果がないような気がしてくることでしょう。
お値段と効果の比例性
市販のコルセットはご自身の体型や症状に合っているのか、なかなか判断できるものではありません。
通気性が良く、動作を妨げず、ズレにくいもの、腹圧を逃さずに固定できるものなどをご自身で選ぶのは大変です。
ましてや通信販売では尚更大博打になってしまいます。お値段も1万円以下のものから数万円以上するものまでさまざまありますが、高いものが必ずしも良いとは限りません。
一度は病院へ行きコルセットを装着したほうが良いかどうかを医師に相談することをお勧めします。
整形外科を受診してコルセットをつけましょうということになると、医療用の硬性コルセットのサイズを医師が選んでくださるのでお任せしましょう。
お値段は数万円からかかりますが、健康保険が適用されるので数割は戻ってきます。
病院へ行かなくてはならない手間はかかりますが、健康保険を使ってお買い物ができるのですから市販品を疑心暗鬼で購入するよりも割安感があります。
コルセットを装着すると、腹腔圧が上がりからだの中からからだを支えて腰椎にかかる負担を軽くしてくれます。
骨盤から股関節にかけてサポートしているといっても実感はないかもしれませんが、仙骨がぐらつかなくなり後ろに反りすぎるのをおさえてくれています。
保温効果もあり冷えによる腰痛の予防にもなります。
最終目標はコルセットの卒業
いつかそのうちではなく、できるだけ早くコルセットを外すことを念頭にからだ作りをコルセットを装着した直後から始めるほうが良いです。
腰痛の症状が和らいできたら、甘えたからだにならないうちになぜ腰痛を発症したのかを考えて、原因に対する対策を講じることがからだ作りになります。
同じような生活をしていても腰痛になるひと、ならないひとがいます。ならないひとをよく観察してみましょう。
ご自身よりも筋肉がしなやかで筋量が多いようにみえるのではないでしょうか。
通常の日常生活であれば、アスリート並みの筋肉がなくても筋力不足で腰痛を発症することはありません。運動不足と筋力不足を自覚したならば、さっそく筋トレを開始しましょう。
動いたらぎっくり腰にならないか、恐る恐る動かすよりも思い切ってコルセットを外して背筋を20回ほど行ってみましょう。
勢いをつけると痛めやすいですから、ゆっくりで良いのですがあまりにも痛みが走った場合は中止しましょう。
意外と大丈夫と思ったら腹筋も20回ほど頑張り、しばらく毎日続けて経過をみます。多少の痛みには耐えてコルセットを装着する時間を短くしていきましょう。
まとめ
コルセットで腰痛が治る?その真偽とは
コルセットをつけるタイミング
お値段と効果の比例性
最終目標はコルセットの卒業