首に痛みがあると1日中つらいものですが、それに加えて吐き気もあるとずっと横になって何もしたくないということにもなりかねません。
首 の 痛み と吐き気は一見無関係のようにみえますが、大いに関連があります。原因を検討してみましょう。
首こり?首の痛みと吐き気の原因は?
平衡感覚が狂っている
誰しも姿勢が悪かったり同じ姿勢でじっとしていると首がこることはあります。そんなときは首を回したり全身を動かしたりして、ほんの一時的にですがこりが楽になります。
しかし首がこっているというよりもむしろ痛みがあり、吐き気やめまいまで伴うときは頚椎が深刻な状態ということが考えられます。
首の痛みはガマンできないほどではないけれど、吐き気とめまいが1日続くようであれば遅くとも翌日には整形外科へ行きましょう。
頚椎性のめまいであった場合、首の筋肉の疲労や交通事故によるムチウチが原因で吐き気やめまいなどの症状があらわれています。
首の関節には平衡感覚を司る神経受容器があるため、首の痛みから平衡感覚が障害を起こしてめまいと吐き気を招いているのです。
健康なときに平衡感覚の良し悪しを意識することはほぼないでしょうが、平衡感覚が正常ではないと起き上がるのも面倒くさくなります。
できることなら起き上がらずに1日ゆっくり過ごしていると症状も改善されるのですが、それは現実的ではありません。
不要不急の外出は控えて、走らなくて済むように早めに家を出たりするなど工夫しましょう。
生活習慣を見直す
交通事故の後遺症などではない場合、首の痛みや吐き気、めまいの原因は日常生活のなかにあります。頚椎に過度の負担がかかることをしていないか思い返してみましょう。
デスクワークを長時間していたり、暇さえあればスマートフォンやタブレットをみていたり、じっとテレビゲームをしたり本を読んだりあるいはパッチワークなどの細かい作業がお好きな方は首に負担がかかりやすくなります。
頭と身体は首一本でつながっていますが、首がこりすぎて痛みを感じるようになった頃には自律神経や血管が影響を受け始めています。
平衡感覚の異常が脳に伝わるとめまいが起こり、その影響で気分が悪くなり吐き気に見舞われることもあるのです。
そこに精神的なストレスもあると頭痛も起こりやすくなります。この不調を改善するためには、1時間に一度は1分でも良いので立ち上がって首を回したり肩を回したり目を閉じて深呼吸をするなどの休憩をとりいれましょう。
首の後ろのツボなどをご自身でマッサージして緩和しようという方も多いようですが、あまりやみくもに素人が行うとかえって筋肉に負担がかかってしまい痛みが増す事態も考えられます。専門医や整体の利用を検討しましょう。
ただし専門医や整体師も完璧ではありません。
首の筋力アップ
首がこる、痛むのは首の筋力が弱いからということもあります。
筋肉を鍛えて長時間首を支えていても耐えられるくらいに仕上げれば良いのです。首を回すだけでは鍛えられませんので、前後左右を押し合うことが最大のトレーニングです。
前後の筋肉は、①両手を組んで頭の後ろにあてます。②手の力で頭を前方に押します。③反対に頭は後ろに戻ろうと力を入れます。
④次は組んだ手をおでこにあてて頭を後ろに倒そうと力を入れます。⑤頭は前方に倒そうと押し返します。前後各10回ほど行いましょう。
次は左右の筋肉です。①頭を右に傾けて右手で左耳の上あたりを押さえます。②左手は左肩の上に指先を乗せます。
③右手は頭を押すようにして、頭は右手の押す力に負けないように押し返します。④反対側も同様です。頭を左に傾けて左手で右耳の上あたりを押さえます。右手は右肩に乗せます。
左右各10回ほど行います。前後左右ともに反動をつけたり首筋が痛むほど力を入れないように気をつけましょう。
1日に100回も200回も行っているとかえって痛みが悪化して吐き気やめまいも一向に治まらないということにもつながります。
根をつめるとますます自律神経が乱れてしまいます。リラックスして呼吸をとめずに気楽に行うことが改善への近道です。
まとめ
首こり?首の痛みと吐き気の原因は?
平衡感覚が狂っている
生活習慣を見直す
首の筋力アップ