首が痛いときは、じわじわとした痛みを味わう人が多く、つい闇雲に首をまわしてしまいます。しかし、首が痛いときの対処法としては間違っています。 首が痛い ときは、まずは 原因 をしっかり見極めた上で、それぞれの原因にあわせた迅速な対処が必要です。
首が痛い症状の原因別対処法(前編)
頚椎椎間板ヘルニアが原因で首が痛い場合
頚椎椎間板ヘルニアは、首が痛い症状が特徴です。私たちの首は、7つの連なる小さい骨(=頚椎)から構成されています。
この頚椎と頚椎の間には、ゼリー状の椎間板と呼ばれる体液が存在し、首のスムーズな動きを可能にし、頚椎と頚椎がこすれあうのを防ぐ役割を担っています。
しかし、日常生活にて何らかの圧迫や一時的な強い衝撃を受けることで、椎間板は変形してしまう場合があります。変形した椎間板は、頚椎の周辺にある神経を刺激することになり、結果として首が痛いという症状を感じやすくなります。
首が痛い原因が頚椎椎間板ヘルニアの場合は、個人で判断するのではなく、医師の診断が必要になりますので、整形外科や脳神経外科を一度受診してみてください。首の状態にあわせた対処について詳しく説明してくれます。
肩こりが原因で首が痛い場合
首が痛い症状の原因が、肩こりにある可能性もあります。肩こりは、日本語独特の表現であり、英語圏では肩こりという単語は存在しません。肩こりという単語が存在する日本では、いかに肩こりに悩まされる人が多いかがわかります。
肩こりとは、何らかの原因により肩にある筋肉が固まり、疲労物質が溜まっている状態をあらわします。
一日座りっぱなし、立ちっぱなしといった長時間同じ姿勢をとる人は、肩の筋肉の疲労が起こりやすく、場合によっては首が痛い症状にまで発展してしまいます。この肩の疲労は、筋肉内の酸素不足や血行不良などが原因となり、肩こりの症状を感じることになります。
肩こりが原因で首が痛いという場合は、積極的に肩の筋肉を伸ばすストレッチやマッサージを取り入れてください。可能であれば1間もしくは2、3時間おきに肩のストレッチ実施を意識するだけでも、肩こりが原因となっている首が痛い症状を緩和することができます。
スマホ使用時の姿勢が原因で首が痛い場合
首が痛い原因として最近増加しつつあるのは、スマホ使用時の姿勢があげられます。スマホは、どこにいても気軽にインターネットのサービスが利用できるため、多くの人にとって必需品となっているのですが、電車の中で異様に首を前に傾けスマホをいじっている人をみかけたことはありませんか?
スマホの画面は、手のひらにすっぽりおさまるほどものすごく小さくできているため、つい首を前に傾ける姿勢をとってしまいがちです。しかし、このスマホ使用時の姿勢の悪さは、首が痛い症状を引き起こしてしまう原因となります。
猫背になりスマホをいじる姿勢を長期的に継続すれば、やがてはストレートネックと呼ばれる首が痛い症状にも発展してしまいますので、改善が必要です。
自分では自分の姿勢がどんなものかを確認することはできないのですが、スマホ使用時の姿勢の悪さが原因で首が痛い症状を感じている場合は、猫背にならないように意識することが首が痛い症状緩和の第一歩です。
スマホを使用する際には、スマホがある位置まで首を傾けるのではなく、顔の前にスマホを持ってくるイメージで正しい姿勢を意識することで、首が痛い症状が少しずつ改善されます。
まとめ
首が痛い症状の原因別対処法(前編)
頚椎椎間板ヘルニアが原因で首が痛い場合
肩こりが原因で首が痛い場合
スマホ使用時の姿勢が原因で首が痛い場合