ストレートネック、その言葉の通り首がまっすぐになってしまっている状態を指し示します。「首ってまっすぐなのが普通じゃないの?」と思う人もいるかもしれません。
ですが、その 首痛 の原因はストレートネックにあるかもしれません。
首痛の原因?その症状はストレートネックが原因かも
ストレートネックとは
首の部分を支えているのは、頸椎という小さな骨の集合体です。首には第一頸椎から第七頸椎までの7つの小さな骨が集まっています。
この骨は胸椎、腰椎と名前を変えながら背中、腰へとつらなっていきます。一般に背骨とも呼ばれる、首の部分から骨盤までの骨を総称して脊椎といいます。身体の中心を走るこの脊椎という骨の集まりが身体を支える軸となっているのです。
正面から見ると脊椎は左右対称にまっすぐになっているのが、良い姿勢であると言えます。ただし、横から見た場合、脊椎は前後方向にゆるやかにカーブを描いているのが正常です。胸の部分では後方(背中側)に凸のカーブを、腰の部分では前方(お腹側)に凸のカーブを作っています。
これは、首の部分も同様で、頸椎は前方(喉側)に凸のゆるやかなカーブを持っているのが正常です。こうして前後へのカーブをもった構造をしていることで、身体にかかる衝撃を分散させたり、こまかな身体の動きを行いやすくしたりしています。
ストレートネックとは、この頸椎の前方(喉側)に凸のカーブが減少あるいは消失し、一直線に近い状態になってしまっていることを指し示します。ストレートネックによって首への負担が増加し、肩こりや頭痛、首の痛みなどの症状が現れやすくなります。
また、頸椎やその間にある椎間板への負荷を高めることで、頸椎椎間板ヘルニアなどの危険性にもつながります。
ストレートネックの原因
では、このストレートネックはどのような原因によって生じるのでしょうか。
1つは首回りの筋肉の弱化です。首を支えている筋肉が弱ることで、正常な位置関係を保つことが難しくなり、首の形が崩れていきます。そのため、ストレートネックは男性よりも首の筋肉が少ない女性に起こりやすいとされています。
また、最近は生活習慣の変化からストレートネックが問題になりやすくなってきていると言われています。これは、パソコンやスマートフォンの普及と、その操作姿勢に原因があります。
座ってスマートフォンを操作しているときの、俯いた姿勢は頸椎の自然なカーブを減少させる姿勢です。パソコンを操作しているときも同様で、頸椎のカーブが減少し、顎が突き出たような姿勢をとりやすいです。
また、パソコン操作は猫背や巻き肩の原因にもなりやすく、猫背や巻き型はストレートネックをさらに助長します。若いうちからパソコンやスマートフォンを長時間使用している世代には、ストレートネックが増加しており、これが肩こりや首の痛みにつながっています。
ストレートネックの解消法
ストレートネックを防ぐためには、まず筋肉をほぐすことが大切です。首周りの筋肉、特に後頭部から背中にかけての首の後ろ側の筋肉を軽くマッサージしましょう。強い力を加える必要はありません。
パソコン、スマートフォンの使用後やお風呂上がりの筋肉が柔らかくなっているタイミングで、軽くマッサージをして筋肉をほぐします。
また、軽い体操も筋肉をほぐすのに効果的です。長時間、俯き続けたのであれば、まずは上を見上げましょう。ゆっくりと上を見たら、次は下、そして左右と首周りの筋肉を使いながらほぐしていきます。
首の筋肉は背中・肩周りの筋肉と連動していますので、背中・肩周りの筋肉の体操、ストレッチも欠かせません。大きく伸びをするような体操も良いですが、肩甲骨を動かすことも意識してみましょう。
肩甲骨には脊椎からいくつもの筋肉が伸びており、肩甲骨の可動性の低下は胸椎・頸椎の可動性の低下につながります。伸びをしたり、肩を回したりというだけの体操でも、肩甲骨の動きを意識するだけでより効果的なストレッチ効果をもたらします。
ストレートネックを解消して、首の痛みをスッキリ取り除きましょう。
まとめ
首痛の原因?その症状はストレートネックが原因かも
ストレートネックとは
ストレートネックの原因
ストレートネックの解消法