皆さんは 首痛み を感じたらどのような対応をされていますか? とりあえず首を時計回り反時計回りに回してみたり湿布を貼ってみたりされる方もいらっしゃることでしょう。首はとても繊細な器官ですので、間違った対応は命取りになることもあります。
ただのコリなのか病気のサインなのか迷ったらすぐに病院へ行きましょう。
あなたの首痛みの原因は? 症状と改善策
痛みの原因は?
慢性的な肩こりのような首こり以外にも原因はあります。
ふだんは何ともないのに、食後に首が痛くなる方はいらっしゃいますか。加えて肩こりもあり食事中も痛むのが繰り返し起こるようでしたら、逆流性食道炎、胆石症、食道けいれんの可能性がありますので内科へ行って診てもらいましょう。
常に何か口に入れていないと落ち着かずつまみながらお仕事や家事をされている方は、回数を減らして痛みのセルフチェックをしてみると良いでしょう。中高年になればからだのあちこちが痛むのはふつうだろうと達観している方も多いでしょうが、病気の疑いもあります。
特に50才以降の方で、慢性的な首の痛みがあり、下を向くと痛みが強くなる場合は首を固定している後縦靭帯が骨化する病気を発症している可能性があります。
ほかの症状としては、指先がうまく動かない、足がガクガク震える、排泄障がい(尿もれ、尿が出にくい、尿意がわかりにくい)などが現れます。早期の手術が必要ですので、早めに病院(まずは内科)へ行きましょう。
そのほかの原因として考えられるのは、骨折(これはすぐにわかると思います)、首の筋肉が弱った、ヘルニア・頚椎の圧迫・変形(末梢神経や骨髄神経に障がいが起きている)、腫瘍や感染症などがあげられます。
首の痛みを我慢するのは、腰痛を我慢することよりも大変です。安易に湿布を貼ってごまかすのではなく、病院へ足を向けてください。
温タオル療法
首のこりや寝違え、変な風にひねったなどの痛みには、まずは冷やしてみて回復も悪化もしないことを確認してから温タオルを乗せてみましょう。冷やして悪化するようでしたら病気の可能性があります。
温タオルの作り方は、タオルにお湯をかけて絞っても良いですし、お水で絞ったタオルをレンジで温めても同じものが完成します。この温タオルを首や肩に当てて血流を改善してこりをとるのです。
お部屋でもお風呂でも良いのですが、お部屋の場合は暖かい室温で行いましょう。温タオルを乗せると、熱によって筋肉が緊張状態になり血管が収縮します。だんだんタオルが冷めてきたらすぐに取り替えるのではなく、もう少しそのままでキープします。すると冷めて血管が少しずつ広がります。
このときに老廃物や疲労物質などが押し流されるのです。完全に冷え切ったら、新しい温タオルを作ります。
日常姿勢の矯正
首にとっていちばんの負担となるのは、パソコン作業です。パソコンを使用中、お手本のような姿勢をキープし続けている方は滅多にお目にかかれませんよね。お仕事で使う場合は全身の疲れに鞭打ちながら我慢しているのではないでしょうか。
正しい姿勢が身に付けば、もっと楽になることはわかってはいてもなかなか長年の姿勢を治すことは容易ではありません。しかし、それではいつまでたっても何も解決しません。
最初は、気がついたときに背筋を伸ばす、顎を引く、を心がけましょう。3ヶ月もすれば、その姿勢のほうが楽だとからだが覚えて無意識に姿勢を正せるようになっていると期待できます。
また、運動も侮れません。首を前後左右に倒してそれぞれ10秒ほど静止するのを1時間に1回くらい行い、肩や腕も回しましょう。その際、強くではなく「ゆっくり」、「やさしく」動かすのがポイントです。
「無理をさせてごめんね」と労わりながらリラックスすることが大切です。1時間経ったから動かさないと、というのはからだにプレッシャーを与えてしまい逆効果です。
まとめ
あなたの首痛みの原因は? 症状と改善策
痛みの原因は?
温タオル療法
日常姿勢の矯正