首筋から頭にかけてのコリやハリ、重苦しい痛みを経験された方は多いと思います。たびたびおこる不快な痛みは放置すると慢性的な痛みとなることもあります。
首痛み と 頭痛 があわせて起こる原因を理解し痛みを改善しましょう。
姿勢を正して「首痛み」、「頭痛」を同時に解消する
首痛と頭痛の関係性
正しい姿勢とは脊椎が適度なS字カーブを描いており筋肉に余分な負荷がかからない状態をいいます。姿勢の悪さによりこのカーブが崩れると筋肉が緊張状態となり体に痛みが生じます。
特に首は筋肉を使って重たい頭を支えています。首のS字カーブが崩れると首がクッションの役割をはたせないため、頭の重力を分散して支えられなくなります。すると筋肉に大きな負荷がかかり首痛が生じます。
また首の筋肉が緊張状態のままでいると首から頭部にかけて送られる血流が滞ります。脳への血液の流れが悪くなると老廃物も流れなくなり、神経が圧迫されて頭痛やめまいがおこります。
このように首と頭には密接な関係があるため同時に痛みが発生することは多くあります。その中でも最近増えている痛みの原因が「ストレートネック」と「緊張型頭痛」です。
「ストレートネック」の特徴
正常な人の首の前湾角度は30~40度です。この角度が少なくまっすぐに歪んでいると「ストレートネック」と言われる状態です。原因は慢性的なうつむき姿勢を取ることにあります。
多くの人が利用するパソコンやスマートフォン、ゲーム機の長時間使用はもっとも代表的な原因です。このため、現代では子供から大人までいろいろな年齢層でストレートネックによる首の痛みを訴える方が増えています。
ストレートネックの症状には「首痛」以外にも「肩こり」、「頭痛」、「めまい・ふらつき」、「手のしびれ」、「自律神経失調症」などがあり、いくつかの症状を併発することが多いです。
症状が軽い場合は首のマッサージやストレッチで症状が改善することもありますが、日常生活に密接に関係している病気なので根本的な解決のためには、筋肉に余分な負担のかからない正しい姿勢に改善することが必要になります。
「緊張型頭痛」の特徴
首や肩周りの筋肉が緊張することでおこる頭痛が「緊張型頭痛」と呼ばれています。痛みの特徴は頭全体を強く締め付けられるような痛みや後頭部のガンガンとした鈍痛で、首や肩の痛みも併発します。
原因は日常生活での姿勢、特に頭の位置が大きく影響しています。猫背でのパソコン操作やうつ伏せでの読書のように、頭の位置がずれた姿勢で長時間いると、背骨の同じ部分に負荷がかかり続けてしまいます。
これにより血液の流れが悪くなって首周りの筋肉に負担がかかり、慢性的な頭痛を引き起こします。年齢を問わず誰もが発症する頭痛であり、時々痛くなるタイプと毎日痛くなるタイプがあります。頭から首にかけての重苦しい圧迫感が続き、悪化するとめまいを併発することもあります。
また精神的ストレスによって筋肉の緊張がなくても頭痛を引き起こすこともあります。
姿勢を正せば首痛も頭痛も解消できる
首痛と頭痛が同時におこる、その多くは首や肩回りの筋肉の過剰な負担が原因にあります。その場合、首と頭のどちらか一方の対処だけではなく体全体の姿勢を見直すことが痛みの改善につながります。
正しい姿勢により頭の位置を整えると首を支える筋肉への負担が軽減され、首の痛みも頭痛も同時に解消することができます。
ただ、日常生活の中にしみついている習慣を正すのはそう簡単ではありません。気を付けているつもりでもふと気づくと猫背になっています。
特に仕事で集中していると前かがみで顔を前に突き出したような姿勢でパソコン作業をしていたりします。それでも諦めずに毎日意識して正しい姿勢習慣を作っていきましょう。
さらに首や肩甲骨を動かして血液の流れを促すとともに、無理のない範囲で筋肉を鍛えると痛みの出にくい体が作られていきます。正しい姿勢の心がけはつらい首痛・頭痛を解消するとともに、周りに好印象を与えられます。
まとめ
姿勢を正して「首痛み」、「頭痛」を同時に解消する
首痛と頭痛の関係性
「ストレートネック」の特徴
「緊張型頭痛」の特徴
姿勢を正せば首痛も頭痛も解消できる