むちうちの多くは自動車事故による後方からの衝突が原因です。事故直後は体に異常を感じない場合でも、 むちうち症状 は数日後にあらわれることもよくあります。
むちうちの初期対応をしっかりとおこない、むちうちの症状を最小限に抑えられるように対処しましょう。
むちうち症状を最小限に抑えるために大切なこと
むちうちの症状
むちうちは正式には外傷性頸部症候群または頸椎捻挫と言います。一般的にレントゲンやMRIには異常があらわれず、首の損傷の中でも比較的軽いものを指します。首の筋肉や靭帯、関節などが損傷したことにより、首や肩、背中に痛みがあらわれます。
むちうちの症状は痛めた直後には何の症状がなくても数日後からあらわれることも多くあります。さらに首や肩、背中の痛みだけでなく耳鳴りやめまい、頭痛、吐き気といった症状が数年から数十年にわたって周期的に続く場合もあります。
直後に痛みの自覚症状がない場合でも病院を受診し、しばらくは経過を観察するする必要があります。
むちうちの原因
むちうちの原因の多くは自動車事故による後方からの衝突ですが、スポーツで激しく衝突した場合や整体やカイロプラクティックで無理な施術を受けた場合にも起こることがあります。
強い衝撃を受けた時、重い頭を支えている首は鞭がしなるような動きとなって、胴体と頭が別の方向に動いてしまいます。この首が前後に大きく振られる動きにより首の筋肉や靭帯、関節などが損傷しむちうち症状があらわれます。
またむちうちは自律神経を刺激してしまうこともあります。この場合耳鳴りやめまい、頭痛、吐き気などといった「自律神経失調症」と似たような症状があらわれます。
むちうちの後遺症
むちうちの治療で最も重要なことは直後の対応です。痛みがないからといって適切な処置がされないと、後遺症が残る可能性が高くなります。また、むちうち症状は病院で検査をしても骨に異常がないため、適切な治療がなされずに放置されることもあります。
首や肩の痛みや違和感を放置したまま時間がたつと、頭痛やめまい、吐き気、指先のしびれといった後遺症に悩まされることになります。
そしてむちうちの後遺症が長い間続くと背中から腰のだるさや痛み、さらには胃腸など内臓にも悪影響を及ぼすこともあります。これは首の損傷による痛みが自律神経を刺激したことが原因とされています。
むちうちの後遺症は毎日あらわれる人や季節や天候の変化であらわれる人などさまざまですが、日常生活を送るうえで大きな支障となります。持病だから仕方ないと諦めず気長に治療を続けることが大切です。
むちうちの治療
体に強い衝撃を受けた場合は症状がなくても整形外科などの病院を受診して下さい。むちうちの損傷の度合いにより治療方法が異なりますが、まずは首を安静に保つため「頚椎カラー」による首の固定を行います。
固定を続けると首の筋力が低下しますので、損傷具合を確認しながら少しずつ動かすリハビリテーションを行います。痛みが強い場合は消炎鎮痛剤も使用しますが、痛みを抑えられたことにより無理な首の動きをしないよう注意が必要です。
むちうちの治療は最初が大切です。初期のむちうちでは炎症を起こしている場合が多いので、整体やカイロプラクティックを施術することは危険です。
医学的診断がなされないまま、こりや痛みを抑えるためにマッサージなどの施術を行うと、さらに損傷を悪化させて後遺症を残す原因となってしまいます。
むちうちの症状を最小限に抑える
交通事故やスポーツなどで首に衝撃が加わった場合まずは患部を冷やし安静にします。痛みを緩和するとともに炎症が治まるのを早めることができます。そして痛みの有無に関わらず必ず整形外科などの医療機関を受診しましょう。
むちうちは数日後になって痛みがあらわれることがよくありますが、早めの処置により痛みや後遺症を最小限に抑えることができます。
またむちうちの症状は強い痛みが出たり治まったりを繰り返しながら治っていきます。痛みが治まっても自己判断ですぐに治療を中止せず、気長に根気よく治療を続けることが大切です。
まとめ
むちうち症状を最小限に抑えるために大切なこと
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