胸の真ん中あたりが焼けるように痛むなど、食道に不快感がある場合は、胸やけを起こしていることが多いです。胸やけはなぜ起きるのでしょうか?
今回は、 胸やけ が起きるメカニズムと解消法についてまとめました。
胸がムカムカする!胸やけの原因と解消法とは?
胸やけとは
胸やけとは、胃酸が食道へと逆流し、食道の粘液を刺激したり、傷つけたりすることにより起こります。
胸やけは、多くの方が経験したことがあるのではないでしょうか?肋骨の下のあたりにある食道に焼けるような感じがあったり、ムカムカしたり、胃のあたり(みぞおち)が熱くなったりといったものが症状としてあらわれます。
胸やけが起きるメカニズムとしては、食道と胃を結ぶ筋肉が何らかの原因でゆるんでいて、食べたものや分泌されすぎた胃酸が逆流してしまうからだと考えられています。
胸やけの原因
食べすぎた後や飲みすぎた後などに、胸やけが起きるというケースがよくあるのではないでしょうか。食べすぎや飲みすぎももちろん原因のひとつですが、他にもさまざまな原因で胸やけは起きます。
ここでは、胸やけが起きる代表的な原因をまとめました。
胃酸過多
人間の体は食事をすると、胃酸が分泌されるようになっています。胃酸の分泌とともに胃の粘液や壁が壊れないような物質も分泌されるのです。これら2つの分泌物は、普段はバランスを保っています。
ところが、何らかの原因によってこのバランスが崩れ胃酸過多の状態になってしまうことがあるのです。過剰に分泌された胃酸が逆流することにより、胸やけが起きてしまいます。
悪い食習慣
食べすぎ、飲みすぎ、早食い、大食い、寝る前の食事、夜中の食事など、不規則で不健康な食習慣が胸やけの原因となっている可能性があります。
また、脂質が多い食事やインスタント食品、ファストフードなどの消化に負担のかかるような食事も、胸やけの原因となってしまいます。食後や翌朝に胸やけを感じるケースがほとんどです。
刺激物の摂取
タバコ、アルコール、大量の香辛料、果汁や炭酸飲料などの摂取でも、胃酸は分泌されやすくなり、胸やけの原因になっていると考えらえています。
加齢や肥満
食道と胃の間にある筋力が、加齢によって低下すると胃酸が逆流しやすくなってしまいます。また肥満の方は筋肉がゆるみがちなのに加え、腹圧もかかってしまい胃酸が逆流しやすくなるのです。
妊娠中
妊娠中、特に妊娠後期(28週以降)には胸やけが起こりやすくなります。それは、お腹の赤ちゃんの成長で胃が圧迫され、食べたものや胃酸が逆流しやすくなるからです。
食べた後の姿勢
食事が終わった後の姿勢も胸やけに関係していると考えられています。食後にすぐ横になると、胃と食道が水平になるか、もしくは胃よりも食道が下になるため、胃酸が逆流しやすくなります。
また食後にかがむような姿勢が長く続いても、腹圧で胃が圧迫されやすく胃酸が逆流しやすくなるため注意が必要です。
胸やけの解消法
胸やけがすでに起きている場合には、下記の対処法を試してみてください。
牛乳を飲む
牛乳には、胃の粘液を守る働きがあると言われています。胸やけが気になる時は牛乳を飲んでみましょう。
ガムを噛む
ガムを噛むと、唾液がたくさん分泌されます。唾液には、胃酸を中和する作用があるので、食後にガムを噛むこともおすすめです。
お腹を締め付けない
ベルトや帯、コルセットなどを着用している場合には、ゆるめるようにしましょう。
食後の姿勢を工夫する
食後すぐに横にならない、横になったとしても上半身が水平にならないように気をつけるなど、食後の姿勢を工夫してみましょう。
特に妊娠中は、お腹の赤ちゃんの成長とともに胃が圧迫されますので、寝る際は上半身を高くして寝ることをおすすめします。
胸やけの予防法
胸やけが頻繁に起きるという方は、下記の予防法を試してみましょう。
健康的な食事を規則正しく
普段から消化に良い食事をするように心がけましょう。食事をする際は、よく噛むことで唾液がたくさん分泌されるので、胃酸も出にくくなります。食べすぎ、飲みすぎには注意してください。タバコやアルコールはできる限り控えましょう。
食後はゆっくり休む
食べた後すぐにお風呂に入ったり、仕事をしたり、運動をしたりすると、消化に必要なエネルギーが他の場所で消費されてしまうことになります。できれば食後30分はゆっくり休むようにしましょう。
まとめ
胸がムカムカする!胸やけの原因と解消法とは?
胸やけとは
胸やけの原因
胸やけの解消法
胸やけの予防法