胸焼けというと食べ過ぎたときになるイメージをお持ちの方は多いことでしょう。自他ともに心配する必要はないと放置するのもやむを得ないのかもしれません。しかし慢性的な胸焼けになってしまうと大変です。
胸焼けとは 涼しい顔で日常生活を続けられるほど甘いものではありません。ご自身の身体の異常を確認してみましょう。
気分の問題?胸焼けとは胃もたれのこと?
スッキリしないのは胸焼けのせい?
胸のあたりがムカムカするときに「胸焼けになった」という方が多いですが、もう少し具体的に説明すると「前胸部が下のほうから上のほうへ向かって熱いような焼けるような感覚」を自覚します。
人によってはチリチリとヒリヒリが混ざったような感覚を覚えることもあるようです。おう吐の前兆ではなく胸焼けだと判断したら、応急処置を施しましょう。いちばん良いのは常温のお水、牛乳をコップ一杯分くらい飲むことです。
一気飲みではなく、少しずつ食道に通しましょう。牛乳は低脂肪のほうが良いです。それでも一向に改善しないときは、できる限りゆっくり動くようにしましょう。横になることのできる状況であれば、1時間ほど安静にしているとだいぶ楽になります。
周囲の人々には「胸焼けで休んでいる」と伝えても理解してもらいにくいかもしれませんので、「頭痛と吐き気がする」とでも伝えるほうが堂々と休めます。
胃が重く感じたりお腹が張って苦しいようなときは完全に横になるよりもソファーなどがあれば、そちらで70度くらい横になるほうが良いでしょう。
原因はたいてい自分自身
食べ過ぎやアルコールの摂り過ぎが原因であることは明らかです。何でも食べ過ぎはいけませんが、特に油っこいものや香辛料たっぷりなどの刺激物は胃にやさしくはありませんし、消化にも時間がかかります。
そのような食事がお好きな方には、量と頻度を減らしていただきませんと胸焼けは解決しません。お酒も外でお付き合いで飲み過ぎたら、家では飲まないなど節制は必須です。肥満気味であれば、ダイエットも考えましょう。
ダイエットは実にさまざまな方法が溢れていますが、胸焼けを伴う肥満には好きなものを好きなだけ食べても良い!!というような方法は不適切です。野菜中心のメニューに切り替え、間食はしないくらいの忍耐は覚悟しましょう。
その他にも老化や妊娠によるもの、ストレスが原因で胸焼けになることもあります。どれも症状は個人差が大きく一概にはいえませんが胸焼けと思ってそのまま気にしないようにしていたら、ぜんそくや睡眠障害、ガンや心臓病の症状だったというケースもみられます。
したがってあまりにも長期間続く場合や心配なときは病院へ行きましょう。ご自身の判断で胃薬を服用するのはかえって体調悪化を招く恐れが高いので、やめたほうが良いです。胃薬は胃酸の分泌を促進するもので、すでに胃酸過多状態の胸焼けには効果は見込めません。
タイプ別の対処法
慢性的な胸焼けではなく、朝だけという場合は就寝前の食生活を見直しましょう。ついついお菓子を食べ過ぎたり夜遅くにまともに一食分食べてすぐに横になれば、翌朝胸焼けになる確率は大幅にアップします。
お菓子ではなくりんごやプレーンヨーグルト、ホットミルクなどでガマンすることはできます。脂肪分の多い食事をお粥やおうどん、お蕎麦に変更するのもかなり効果が期待できます。
家にいるときくらい好きなものを食べて一息つきたいというお気持ちもあるでしょうが、それは休日の日中の楽しみにしてはいかがでしょうか。休日も一気にたくさんではなく、楽しみながらよくかんで味わって食べましょう。
食べ過ぎていないにも関わらず、息苦しいような胸焼けがするときは精神的なストレスが原因のことが多いようです。ご自身ではストレスはないと思っていても積もり積もって胸焼けという症状となってあらわれたのかもしれません。
日頃のストレスは何があるか、お風呂でリラックスしながら振り返ってみると良いでしょう。シャワーではなく、湯船に胸の下くらいまで浸かります。それ以上の高さは息苦しさに拍車をかけてしまいます。
耳が疲れないように、イヤホンなどを使用せずにクラシック音楽をささやかな音量で楽しむなどもリラックス効果があります。
まとめ
気分の問題?胸焼けとは胃もたれのこと?
スッキリしないのは胸焼けのせい?
原因はたいてい自分自身
タイプ別の対処法