皆さんのなかには、健康診断のたびに「お酒を減らしてプリン体を減らさないと将来、痛風や高尿酸欠症になる」と医師に叱られる習慣がついてしまっている方も多いことでしょう。
お酒の好きな方は減酒でだいぶ効果が期待できますが、実は プリン体の多い食べ物 にも同時に気を配らなければなりません。本気でプリン体と対峙するのであれば、食べ物を頭に入れておいたほうがメニューに迷わずに済みます。
プリン体の多い食べ物を控えて健康になる!!
休胃腸日をつくる
プリン体はなぜこれほどまでに目の敵にされているのでしょうか。甘いプリンのような物質というわけではなく、細胞の核をなす物質です。動植物すべての細胞内にはプリン体があります。
したがってお米や穀物類、お肉や魚介類などほとんどの食品にプリン体が含まれていることは変えようのない現実です。また勘違いしやすい点として、ヒトの体内にあるプリン体の80パーセントは自己生産されたものです。運動や細胞の代謝によって自然につくられているのです。
選んで口から入ったものによるプリン体は全体の20パーセントほどでしかありません。2割を多いとみるか少ないとみるかは個人差があるところですが、体内のプリン体を増やさないようにするためにご自身で努力できるのは食べ物からの摂取を見直すこと以外にありません。
食べすぎなければOK?
食べる前に、まず食事の仕方を見直してみましょう。食べ物が出てきてから食事のコツを説明されても冷静ではいられない方もいらっしゃいますから、事前に納得しておいてもらったほうがご本人も周囲も楽です。
一つは、早食いの禁止です。一概にはいえませんが、肥満傾向にある方の多くは早食いの習慣がついてしまっています。
よく噛んで食べるとたくさん食べられないから嫌だ、などという方を説得するのは至難の業ですが、痛風になると周囲も大変なんだと叱りすぎず甘やかしすぎず、上手に健康志向へ誘導しましょう。
プリン体の増加を指摘される方は甘いものや揚げ物類が特にお好きの方が多いようですが、これらを好きなだけ食べていてはプリン体が体内に蓄積されやすくなる一方です。
ビタミンやミネラル、アルカリ化する食材が不足しています。お野菜や果物、海藻類やキノコをよく噛んでゆっくり食べると尿酸の排出を助けてくれます。
ただし、マヨネーズ系のドレッシングをたっぷりかけて食べるのではほとんど意味がなくなります。試しに、何もつけずに素材の味を楽しんでみてはいかがでしょうか。
また、プリン体は水に溶けやすい性質ですから、「焼く」、「炒める」よりも「煮る」、「蒸す」、「ゆでる」などのやさしい調理法がおすすめです。間食には、プリン体が少なく尿酸を排出する作用のある乳製品を食べすぎないくらいに楽しめると良いでしょう。
極端なことはしない
プリン体を食べ物から全く摂取しないことは不可能です。また、好きな食べ物を我慢しすぎるのもストレスになり血流や自律神経が乱れてしまい、反動で一気に食べすぎる危険性のほうが心配です。ゼロか100ではなく、少し食べる分にはそれほど神経質になることはありません。
プリン体の多い食べ物のなかでも、特に多いのが「煮干し」です。健康に良さそうなイメージですが、かつお節や白子よりも多く含まれる要注意食品です。カロリーの低そうな鶏レバーやイワシの干物、干しシイタケも食べすぎないようにしましょう。
次に比較的プリン体の多い2軍的な食べ物は、カツオ、海老、レバー(牛、豚)、マイワシ、サンマの干物などです。外でついつい食べすぎてしまいそうなものばかりです。「今日はこれを食べて、これは次の機会にしよう」とスマートに生活できれば理想的ではあります。
せめて食べすぎた翌日に調整できると間に合うかもしれません。ではプリン体の少ない食べ物はというと、少ない順にイクラ、チーズ、冷ややっこ、モヤシ、白米、ベーコン、豚ロース、ウナギ、牛ヒレなどです。
白米を食べても大丈夫なら頑張れそうという方もいらっしゃることでしょうが、基本は何でも「食べすぎない」、「飲みすぎない」ことです。
まとめ
プリン体の多い食べ物を控えて健康になる!!
休胃腸日をつくる
食べすぎなければOK?
極端なことはしない