鎖骨は、手や足に比べ普段痛みを意識することはない部位ですが、突然「 鎖骨が痛い 」と感じてしまうことがあります。鎖骨はリンパや神経が通っているため、鎖骨ではない身体の異変により、痛むことがあるのです。
どのような原因で痛むのか、また対策方法はあるのか見ていきましょう。
鎖骨が痛い原因と自分でできる対策
肩こりによるもの
気だるさを伴う肩こりですが、鎖骨の痛みの原因になることがあります。肩こりは肩の筋肉が使われている状態が続くことで疲れ、筋肉が硬くなってしまう症状です。血液循環も悪くなる可能性があります。
鎖骨は肩の筋肉にも通じています。そのため、肩の筋肉の緊張状態を受け、鎖骨に痛みが発生してしまうことがあるのです。
肩こりによる痛みの対策は、肩こりを治すことが大切です。肩こりを治すためには、肩の筋肉をほぐすことが大事です。デスクワークや同じ姿勢が続いている場合は、姿勢を変えてみたり、ストレッチをするとよいでしょう。
また、定期的に運動をすることも効果的です。余裕があれば、整体で肩のこりをほぐすのもオススメです。
関節炎によるもの
関節炎によって、鎖骨に鋭い痛みが発生することがあります。これは、「掌蹠膿疱症性骨関節炎」という掌蹠膿疱症という疾患の合併症の可能性があります。鎖骨の痛みだけではなく、手足の裏がめくれたり水ぶくれのような症状が出るのが特徴です。
また、鎖骨の痛みは激痛を伴うケースが多いです。
掌蹠膿疱症の発症については、原因ははっきりしておらず、また完治も難しい疾患といわれています。しかし、掌蹠膿疱症性骨関節炎については、適切な治療を続ければ症状はおさまります。
掌蹠膿疱症性骨関節炎の疑いがある場合は、早期に病院を受診するようにしましょう。自力での治療は難しい疾患です。治療は長期間かかることを想定しておきましょう。
また、喫煙をしている場合はビオチンが不足し、症状が悪化する可能性があります。喫煙中の場合は喫煙を控えるようにしましょう。
神経痛によるもの
骨折やヘルニアなどの影響で、「肋間神経痛(ろっかんしんけいつう)」という神経痛が発生することがあります。この神経通により、鎖骨のあたりが痛くなることがあります。
ろっ骨に沿った神経に障害がおきることで、発生します。左右片側だけに症状がおきたり、くしゃみなどの日常の何気ない動作で痛みが発生することがあります。
肋間神経痛は、骨折といった外的要因からストレスなどの内的要因までさまざまな原因があると考えられています。
肋間神経痛の場合は、整形外科を受診して治療しましょう。治療方法としては、湿布や塗り薬を処方したり、ベルトでろっ骨を固定して神経への痛みを軽減する方法があります。また、漢方薬などで筋肉の緊張を和らげ、ろっ骨と神経への負担を軽減する方法もあります。
骨折によるもの
骨折により鎖骨が痛くなることがあります。鎖骨に直接衝撃があった場合は骨折の可能性に気づきやすいですが、気づきにくいこともあります。それは、転倒した場合など、手や肩の衝撃をとおして鎖骨が負担がかかって骨折してしまったようなケースです。
手術は不要なケースが多いですが、後遺症が残ることもあるので、疑わしい場合は早めに病院を受診するようにしましょう。
いかがでしょうか。鎖骨の痛みとひとことでいっても、その原因は症状によってさまざまです。
原因によって対策方法は変わりますが、鎖骨は痛みの原因が特定しづらい部位でもあります。判断が難しい場合は、病院を受診するようにしましょう。
原因によって受診する科が変わり、またどの科を受診するかの判断も難しいところなので、一旦は総合病院を受診するのがオススメです。
まとめ
鎖骨が痛い原因と自分でできる対策
肩こりによるもの
関節炎によるもの
神経痛によるもの
骨折によるもの