めまいや頭痛に悩まされて病院へ行ってはみたものの、特に悪いところはないと診断されて途方に暮れていらっしゃる方は、もしかすると三半規管のはたらきが正常ではないのかもしれません。
体調が悪いのが 三半規管 のせいであるかどうかは、わかりにくいものですが可能性はあるので確かめてみましょう。
三半規管を知れば健やかな生活に近づける!!
三半規管の位置とはたらき
三半規管は耳の奥にあります。平衡感覚を保つのに必要不可欠な器官であり、3つの管(半規管)がチューブ状に収まっています。この管は通常90度ずつ傾いていることで、自分の身体がどちらの方向に傾いているかあるいは傾いていないかがわかります。
三半規管が正常であればまっすぐに颯爽と歩くことができますが、正常から離れれば離れるほど立っているのもつらいような状態になってしまいます。めまいや耳鳴りの症状があり、休養をとっても治らない場合は耳鼻科へ行きましょう。
放置するとそのまま難聴になり治療が困難になることもあります。耳鼻科で異常がないと言われて納得ができない、薬を処方されたが一向に改善の兆しがみられないという場合は、もう一件別の病院でみていただきましょう。
医師も神様ではありませんので、できるだけわかりやすく説明できるように少しメモなどを準備していくと良いです。
ストレスによってリスクが高まる
めまいにもいろいろありますが、グルグル回るようなめまいは三半規管に水がたまっていると起こりやすいとされています。これをメニエール病と呼ぶこともあります。なぜ水がたまるのかというと、ストレスがいちばんの原因に考えられます。
めまいは自律神経失調症の症状の一つでもあり、交感神経や副交感神経のバランスが崩れている状態です。薬を飲んでいれば治るというものではなく、生活習慣を見直す努力も必要です。
昼間活動するときに活性化している交感神経が就寝中も副交感神経よりも優位にはたらいていると、心身が十分に休まりません。対策としてはお風呂にゆっくり入るのが手軽です。
一刻も早く寝たいのでシャワーで済ませたいと思っても、湯船に浸かることでからだがお休みモードになることができます。水道・光熱費がもったいないというのもあるかもしれませんが、寝つきが悪くて体調を崩したことによる費用を考えれば決して高くはありません。
そしてお風呂から上がったら、できる限りテレビ、パソコン、携帯電話をみるのは控えましょう。これらの機器が発するブルーライトには脳を活性化するはたらきがあり、寝付きを悪くします。
寝る前にお菓子を食べるのもお勧めはできません。これから休む前に胃腸に負担をかけて一晩中はたらかせることになってしまいます。
どうしても何か食べたいときは、果物やヨーグルトなど食物繊維を多く含んでいるものを口にしてガマンしましょう。ガマンと思っているとストレスになりますが、慣れてくるとお菓子よりも満足度が高くなります。
継続して鍛える
三半規管そのものを鍛えることも大切です。外に出たり道具が必要でないもののほうが長続きします。後ろ向きに歩くのはスキマ時間にもご自宅でできます。ふだんは同じ姿勢、同じ動作の繰り返しで生活しているので、良い気分転換にもなります。
でんぐり返しをするのは久しぶり過ぎて恐怖を感じるかもしれませんが、1日3回してみると日常と違った感覚を三半規管を刺激してくれます。
子どものようにように飛んだり跳ねたりすることがない分、回ってから片足で立つというストレッチにもならない動きも効果があります。
1回転よりも10回転ほど連続してから片足立ちするほうが、より効果的です。足は左右順番に使いましょう。周囲の安全を確保してから、目を閉じて回るのもお勧めです。目を閉じている間はめまいも少し楽になります。
また三半規管とは位置が離れていますが、肩や首の筋肉をほぐすことも検討しましょう。この部分で血流が滞っていると、首より上への血液量が不足し三半規管への血流も滞ります。
肩こりや首こりを解消するには、からだを温めることが近道です。お風呂に入って温まるのは一時的なことですから、ほかにストレッチなどを取り入れるとコリもほぐれます。
まとめ
三半規管を知れば健やかな生活に近づける!!
三半規管の位置とはたらき
ストレスによってリスクが高まる
継続して鍛える