ご自身の身長に悩みのある方のなかには、整体でバキボキとしてもらうと伸びることがあると小耳に挟んだことがあるかもしれません。果たしてそれは真実なのでしょうか。
実のところよく知らない 整体 と 身長 の関連性について、ご説明いたします。
整体で身長が本当に伸びるの?
整体と自助努力
子どもの頃から姿勢を注意され続けても猫背が治らなかったにも関わらず、身長が平均的あるいは平均以上の方もいらっしゃいます。身長の伸びは遺伝的な要因もありますが、生活習慣によるところも大きいのです。
側湾症を発症しやすいのは生活習慣や精神状態などに何らかのマイナス原因があり、かつ長期に渡ってその状態が継続すると大小の曲がりが生まれてきます。このような後天的な原因による側湾症は、整体での施術で改善します。
特に施術直後は、見違えるほど姿勢が矯正されて身長も伸びたようにみえます。骨の変形などの致命的なリスクを負っていなければ、どなたでも矯正が可能です。
成長期であれば、その後身長が伸びやすくなる可能性もアップします。効果を持続させるためには、施術を週に1回ほどのペースで受けながら日常生活でも姿勢に気をつけなくてはなりません。
整体の先生にすべて任せるというような心身では効果も半減します。
足元から見直す
足関節や偏平足も身長と相関性があります。足の形は足首から上の成長にあまり関係ないように思えますが、頭のてっぺんからつま先まで、全く関係ないということはありません。
足のアーチのきれいな方は、間違いなく姿勢も良いです。伝い歩きを始めた頃からから少しずつアーチに崩れが出てくると、徐々に膝に影響があらわれます。親にとってはとにかく元気に歩き回っていることが嬉しく、膝の形や履かせる靴に目を光らせる保護者は希です。
そのうちに股関節、骨盤の正常なバランスも崩れてしまい、その状態を放置すると就学の時期には目にみえて姿勢が悪くなり、身長の伸びにも影響があります。したがってできるだけ早い時期に整体で足関節の治療を受けることがいちばんです。
また、O脚やX脚も同様の影響があらわれます。整体で矯正して一気に10cm20cmも身長が伸びるわけではありませんが、足のマイナス構造は体調不良の原因にもなっていますので、整体に通うことは決してぜいたくなことではありません。
子どもこそ病院へ行くのと同じくらいの気持ちで堂々と通わせてあげてください。
肋骨と身長の関係
肋骨こそ無関係にみえますが。肋骨は背骨の胸椎に影響を及ぼしています。胸椎からは自律神経の交感神経が出ており、胸椎のゆがみは自律神経系の神経バランスを崩します。
自律神経は精神状態に大きく影響しますから、ストレスが身長の伸びを阻害している循環ができあがってしまいます。
肋骨を整体でバキバキするイメージが持ちにくいように、肋骨の調整は全身の施術になります。特に背骨の施術を重視しますが、何度か施術矯正しているうちに肋骨の調整も自然になされています。
整体がご自身に合っていなかった場合を除いて、内臓機能も高まり健康状態もランクアップしています。自律神経が整うと前向きな気持ちにもなりますので、成長期であれば骨も伸びる可能性があります。
身長に限らず、からだや脳の成長には前向きな穏やかな精神状態を育むことができる環境も大切です。整体に行った後に晴れ晴れした気分になるのは、リラックスできる環境に身を置いていたためです。
骨が成長するのは就寝中ですから、お休みになる環境を整える工夫も必要です。自律神経がリラックスできるよう、寝る直前までテレビやパソコン、スマートフォンなどと仲良くするのは控えたほうが良いでしょう。
今からでも健康的な生活をして、整体に通ってできれば身長も伸びたらラッキーくらいの気持ちで根を詰めないように心がけてください。
まとめ
整体で身長が本当に伸びるの?
整体と自助努力
足元から見直す
肋骨と身長の関係