最近何もしていないのに腰の辺りが痛いということはありませんか?もしその痛みの発生場所が骨盤の辺りであれば、それは 仙骨 の 痛み かもしれません。仙骨痛はあまりなじみのない言葉ですが、体全体のバランスが歪んでしまっているサインです。原因を知り早めの対処をしましょう。
腰痛だと思ったら仙骨の痛みだった!仙骨痛の原因と解消法(前編)
体を支えるために重要な役割をもつ仙骨とは
仙骨は骨盤の一部を担っている骨です。仙骨は骨盤の中心に位置しています。骨盤の下には尾骨があり、左右に寛骨と呼ばれる腸骨・坐骨・恥骨からなる骨と仙腸関節と呼ばれる関節でつながれています。仙骨の痛みは腰より下の位置で、お尻の真ん中辺りが痛くなります。
骨盤の中心に位置している仙骨には背骨がつながっており、背骨の上には頭蓋骨があります。人の頭人の体の部位の中でも非常に重い部位だと言われていて体重比で約10%、体重50キロの人の場合頭の重さが5キロもあるということになります。仙骨はこの頭と背骨を支える土台となり、常にその重さを支えています。
仙骨には脳脊髄液を循環させるという役目があります。
脳脊髄液とは脳や脊髄を外部からの衝撃から守るクッションのような働きをし、脳と脊髄の働きを正常に保つという重要な役割を持った体液です。仙骨はポンプのように脳脊髄液を循環させ、体が正常に機能するのを支えています。
また、仙骨にはストレスのバロメーターとしての機能もあります。体や心が強いストレスを受けると仙骨が変形し、バランスをとり内臓を守ろうとします。
しかし、極度の緊張状態や強いストレスが長時間続くと仙骨がバランスをとりきれずに歪んでしまいます。すると、心や体に不調が生じるようになってきます。
ストレスで歪んだ仙骨は背中側にもり上がり、ひどくなると仙骨が床につき、腰が床につかない状態になってしまいます。
仙骨が歪むとどうなるの?仙骨が歪むことで起こるデメリットと原因
仙骨はまさに骨格の要と呼ぶにふさわしい骨です。そのため、仙骨が歪んでしまうと体にさまざまな悪影響を与えてしまいます。
仙骨は頭蓋骨や背骨を乗せている骨のため、仙骨が歪むと他の部分も全てバランスが崩れてしまいます。そうなるとさまざまな部分に無駄な力が常にかかった状態になってしまい、腰痛や首・背中・肩のこりさらには顔の歪みまでおこります。
また、仙骨は骨盤の一部です。そのため、仙骨が歪むと骨盤内に収まっている内臓や血管、神経などにも影響を及ぼし、便秘や坐骨神経痛、生理不順、冷え性、むくみなどのさまざまな症状があらわれてきます。
では、なぜ仙骨は歪んでしまうのでしょうか?前述したとおり、ストレスによって仙骨が歪んでしまうこともあります。しかし、ストレスだけが仙骨を歪ませる原因ではなく、日頃の姿勢や習慣などが仙骨を歪ませてしまう原因となります。
仙骨が歪んでしまう原因として特に多いのが、猫背、足を組む癖がある、アヒル座りをする、寝る時の姿勢がうつ伏せ、毎回左右どちらかの決まった方でバックを持つなどの姿勢のクセ、運動不足による筋力の低下、出産による骨盤への負担、スポーツや事故などによる怪我などが考えられます。
まとめ
腰痛だと思ったら仙骨の痛みだった!仙骨痛の原因と解消法(前編)
体を支えるために重要な役割をもつ仙骨とは
仙骨が歪むとどうなるの?仙骨が歪むことで起こるデメリットと原因