バッチリ 神経抜いた歯 が痛み出すと、口内が気になって仕方がないという状態になります。神経が通っていないのに 痛い なんておかしい、知覚過敏かもしれないし…と理由をつけてもともと苦手な歯医者さんにみてもらわずにいると、ますます悪化します。
歯が痛いのを受け入れて、ご自身の歯に何が起こっているのか確かめてみましょう。
なぜ?神経抜いた歯が痛い!医療ミス?
神経を抜くのは一大事
虫歯は逃げずに治療すれば治ることはいうまでもありません。それは歯の神経を削ったりとったりしたためです。その後は今度こそ歯磨きをサボらずにていねいに行っていれば問題ない、と多くの患者さんは信じています。
しかし再び痛み出すことも往々にしてみられます。症状は個人差がありますが、「咀嚼すると痛い」というのが基本です。治療直後ではなく、しばらくしてから食事中にかむときだけ痛むことに気がつきます。ですから虫歯とは違った痛みだと気づくことができるのです。
次に、歯が痛いときの定番のような症状である「水がしみる」という症状はみられません。氷水などとても冷たいお水を口にしても、しみてズキズキすることはありません。
お水は大丈夫でかむときのみ痛む、ということはかみ合わせや歯並びが治療で微妙に変わったからかと納得してしまうかもしれません。そして「できもの、はれものができる」です。
歯に痛痒いような違和感を覚えて、指で押してみたくなります。そのうちに歯の根っことその周りにおできのようなものが出現したことに気がつきます。膨らんだ周りを押すと膿が出てくることもあります。ここまできたら考える前に歯医者さんへ行くべきです。
わずかでも時と共に大きな原因に
神経をとる治療をしてから痛みがあらわれるまでには長いと10年以上の歳月が過ぎてからです。結果には必ず原因がありますから、いきなり結果のみが出ることはありません。歯の根っこの中の汚れなどが少しずつ存在感を高めて侵食しているのです。
歯周病やかみ合わせなどの別の問題がない場合、治療したときに神経が少々残ってしまったことが考えられます。最新の治療でも、ほんのわずかに歯の中に虫歯菌と神経が残ってしまうことはあります。
このケースでは、早速翌日から1年ほどの間に痛み出すことが多いようです。
次に、細菌に負けた場合です。歯の根っこがタテにひび割れると、割れ目をつたって細菌が口の中から歯の根っこの内部に入り込み突如痛みがあらわれます。
そして、詰め物に問題があった場合です。詰め物は必ず施されるものではありませんが、詰めた物にすき間があると少しずつ細菌が繁殖していきます。
1~10年以上かけて骨の中に膿をもった空間ができあがることがあります。症状が自覚しにくく、早めに歯医者さんへ行く気になれないのが難点です。
歯医者さんを責めすぎないこと
虫歯の治療をしてくださった歯医者さんと同じところでみてもらう場合、症状を説明する以外に激しくクレームを言い続けたり不機嫌な態度をとるのはできる限り控えたほうがご自身のためです。
どうしても言いたいことがあるのであれば、よその歯医者さんへ行くほうが賢明かもしれません。治療は被せものや詰め物がある場合はそれを取り除くことから始まります。神経はほとんど通っていませんから、麻酔は必要ありません。
次にお掃除をします。針のような細い道具で使用して歯の中の汚れを削り落とします。この作業は1回では不十分なため、2~10回程度通うことになります。しかし歯の根っこがタテに割れてしまっている場合には、歯を抜くことになります。
永久歯は抜いてしまうと新しい歯は生えてきません。今は差し歯やインプラントもとても良いものが開発されていますが、自分の歯ではないというさみしさを感じることもあるかもしれません。
お掃除が済んだら根っこの中に新しい詰め物を入れます。すき間のないように詰めて、元の歯にも被せものをして補強します。
詰め物も被せものも一生モノではありませんから、定期的に1年に1回以上は検診してもらいましょう。また治療をする手間を考えれば、さほどのことではありません。
まとめ
なぜ?神経抜いた歯が痛い!医療ミス?
神経を抜くのは一大事
わずかでも時と共に大きな原因に
歯医者さんを責めすぎないこと