椅子 に座りっぱなしの時間が長く、肩こりや首こり腰痛が慢性化しているものの仕方のないこととあきらめていらっしゃる方は多いことでしょう。そのつらさは何も対策を講じなければ治る見込みはほとんどありません。
しかし 姿勢 を改善する努力を今から始めれば、人生が一変します。
椅子に座っているときの姿勢が健康を左右する!!
楽なのは気のせい
姿勢を治すというと、子どもの頃に親から背筋を伸ばすように言われ続けたトラウマからどうしても面倒くさい、長続きしないと気が重くなるかもしれません。
けれども面倒くさいと寝っ転がってテレビを観たりしていてもからだを動かす時間のあった子どもの頃とは、からだへの負担が全く異なります。
座っているときの姿勢の善し悪しはご自身でもうすうす気がついているでしょうが、5大チェックポイントは①猫背②足を組む③片(両)ひじをつく④机とからだが平行ではない⑤骨盤を倒す、です。一つどころか全て該当する方も珍しくないでしょう。
楽に感じるのは姿勢を正したときに慣れておらず疲れるため、元の悪い姿勢のほうが休まるような気がするだけです。運動不足の方が久しぶりに運動して、疲れたからもう当分いいやと休んでいる状態が長年続いているのと同じです。
この5つを改善できれば正しい姿勢になります。子どものときは注意されてやる気が出なかったのと正しい姿勢のメリットを説明してもらわなかったので、挫折しただけです。
今は必要性に迫られているし考える頭もありますから、タダで腰痛が治り仕事もはかどるようになると言い聞かせて頑張れるはずです。
素直に身につければ楽になる
果たしてこれが正しい姿勢かどうかご自身では判断がむずかしいですから、最初は理屈を頭に入れておきましょう。
①太ももを揃えて膝をつけます。女性の場合は膝を閉じるのがたしなみとされていますが、昨今はご年配の方でも公共の場でぼんやり足を広げている姿が珍しくなくなりました。男性の場合はもっと無茶な注文かもしれませんが、慣れると落ち着きます。
そもそも足を組む習慣があるのでしたら、太ももを揃えることも似たようなものです。
②膝は90度の直角をキープします。前に放り出したほうが楽だという方も自分のほうに膝をひいてみてください。下半身が楽に、胃もたれもおさまりやすくなります。100度以内におさまるように気をつけましょう。
③背筋を伸ばして太ももと直角にします。椅子に深く座るとお尻と腰も90度になり眠気がとびます。
④お腹をまっすぐ伸ばして緊張感を持ちます。お腹が重いと背筋も伸びにくいですが、できる範囲で段々腹にならないように頑張りましょう。
⑤頭部を真っ直ぐにします。意外といちばんむずかしいかもしれません。左右どちらかに少し小首をかしげるような姿勢が身についていると頭が前に出ています。首の上にきちんと頭が乗っている状態にします。これで特定の部分に負担が偏る状態は改善されます。座っている間も筋肉が鍛えられます。
疲れにくく、前向きになれる
正しい姿勢が板についてきた頃には、肩こりや首こりも改善されてきています。姿勢の矯正に関してはからだは努力を裏切りません。
立っている時間より座っている時間のほうが長いのでしたら、座っている時間を好機に変えて引き締まった姿勢を身につけない手はありません。骨格と筋肉のバランスがとれれば血流が良くなって代謝もアップします。つまり容姿にも良いことしかないのです。
容姿が少し整ったところで役には立たないなどと冷めたことは考えてはなりません。顔色が良いだけで世間様の信用度はかなり上がります。元気そうにみられて仕事を押し付けられたくないという方はさておき、頭痛や眼精疲労も改善・予防されます。
せっかくの休日を疲れで棒に振ることも少なくなります。いかに疲れにくい体質になるかで人生の楽しみ方は180度変わります。そのうち始めてみるか、ではなく今始めれば1、2週間後の朝の目覚め、夕方の疲れ具合、夜の寝つきが変わります。
まとめ
椅子に座っているときの姿勢が健康を左右する!!
楽なのは気のせい
素直に身につければ楽になる
疲れにくく、前向きになれる