ストレートネック=まっすぐな首をイメージするとそれほど悪いものでもないような、と思われるかもしれませんが、首は急所ですから日頃から気にかけすぎるということはありません。心身の不調を助長している ストレートネック の 治療 の方法をご紹介いたします。
つらすぎるストレートネックの治療のコツとは?日常編
避けられない現代病
ストレートネックとは、首のこむら返しのようなものです。継続的に頸部へ負担がかかることによって、めまいや肩こりなどを発症する慢性的な首の障害です。以前はほぼ無名の病気でしたが、パソコンの普及に伴い患者さんが急増しています。
小学生のお子さんも発症するケースが珍しくなくなってきました。症状は主に頭痛、肩こり、首が痛い、首が回らない・動かせない、ふらつき、めまい、枕が合わなくなった、寝違えることが増えた、手のしびれがある、上を向くのがつらい、椎間板症、頚椎症、吐き気、胸やけ、逆流性食道炎、うつ、自律神経失調症などです。
これらすべての症状に見舞われるケースはまれで、特にいくつかの症状に悩まされる患者さんが一般的です。また日頃からスポーツをする習慣のある方は発症のリスクが下がるのかというと、そういうものでもありません。
練習のしすぎでストリートネックになることもあります。首の骨が頚椎をサポートしきれなくなったときには、健康に自信のある方であっても発症するのです。
寝方と座り方の改善
首の骨は頭を支えています。頭はおおよそ5~10kgほどもありますから、就寝時の負担の分散は欠かせません。横になって眠っているときの頭の重みの分散は枕にかかっています。いつでもどこでも眠れるという方も、姿勢次第では余分な疲労を首に与えていることになります。
頭が枕に乗って骨盤よりも高くなっている状態をイメージしてみてください。1分もしないうちに腰の方向にも頭の重みがかかってきます。横になっているとはいえ、およそ1kg以上の重さが腰と首へかかっています。
この重心の流れに逆らうことができれば、首を休ませることができます。とはいえ無重力状態をつくって頭を少し浮き上がらせることはできません。
いちばん手軽な方法は、①バスタオルを固めに丸めます。②枕の代わりに首の下に敷きます。③眠りにつきます。慣れるまでは違和感があると思いますが、高さや太さを調節しながら少なくとも1ヶ月くらい続けてみてください。
次に正しい座り方のマスターです。寝ている時間よりも座っている時間のほうが長い方も多いでしょうから、ぜひとも身につけるべきです。
ふだんは、①座面と背もたれの角に尾てい骨を滑り込ませるように、深く座る。②椅子と机の間はリンゴ一つ分ほどに、からだが前かがみにならないようにします。
ストレッチ的な座り方は、①極端に浅く座ります。②足をお尻の下あたりに置きます。こうすることで骨盤が歪んで寝てしまうのを予防します。
全身の筋力アップ
良い姿勢を維持するには腹筋や背筋もある程度は必要です。からだ伸ばしも兼ねて毎日腹筋20回、背筋40回を続けると背筋を伸ばすのも楽になってきます。猫背にならないように胸筋を鍛えることも大切です。
腕立て伏せをゆっくり10回ほど行うと肩こりもとれて胸筋の可動域も広がります。ラジオ体操を朝昼夕1日3回はむずかしいかもしれませんが、1日1回は少し内容を省いてでも行うと良い全身運動になり、血の巡りも良好になります。
また、質の良い筋肉をつくりキープするためには食生活も良好でなければなりません。甘いものの食べ過ぎは疲労物質を増殖させてしまいますし、油分の摂り過ぎも内臓の負担を大きくします。タンパク質やビタミン、カルシウムを積極的に摂取しましょう。
良い姿勢を心がけているにも関わらず、ストレートネックが一向に改善されないという場合は、姿勢の矯正が不十分かあるいはほかの病気の可能性もあります。まだ病院へ一度も行っていないのであれば、早めにみてもらったほうが良いでしょう。
まとめ
つらすぎるストレートネックの治療のコツとは?日常編
避けられない現代病
寝方と座り方の改善
全身の筋力アップ