寝ても覚めても胃腸の具合が悪いという方々は、 ストレス胃 の状態が出来上がっているのかもしれません。ストレスには心身の具合や外的な要因などさまざまな原因が考えられますが、ご自身の心がけで改善することも期待できます。
初期の段階で対策をとって治してしまいましょう。
疲れやすいのはストレス胃のせい?その治し方とは
食欲がないのもストレス?
食欲というのは空腹になれば自然と出てくるものですが、あまりにもストレスが溜まりに溜まっていると「今は胃腸も具合が悪い。食べるな」という指令が伝達されて食欲不振を引き起こしています。
食べる食べないは私たちが思っている以上に本能的なものではなく、自律神経のはたらきと密接な関係があります。下痢や便秘になるのはストレスが原因で自律神経が乱れているからです。
たとえば、明日は休みだと思うと食欲が湧いてきて月曜日になると憂うつで便秘になる、胃がキリキリするといった症状があらわれます。
もう一つは食事がリラックス時間になっていない場合です。明日のことや将来のこと、お金の心配などをしているとご自身ではそんなつもりはなくても自律神経のはたらきが鈍くなっています。
食事のときは交感神経ではなく副交感神経が優位になっていなければ胃腸のはたらきが悪くなり食欲が出ないこともあります。メンバーによっては緊張しながら食事をせざるを得ないこともあるでしょうが、そのような食事が続くと消化不良になってしまいます。
気を使うメンバーではないときは、日頃の思い悩み事を考える時間はいくらでもあるのですから、食事は楽しくとりましょう。
お腹が痛いのは食べすぎ?
ストレスで交感神経が優位の状態が長時間続いていると、一時的に副交感神経まで同時にはたらきが高まることがあります。そうなると、消化に必要以上に胃酸が分泌されて胃の粘膜が傷つけられてしまい、胃が痛いもうだめだという状態に陥ります。
その日一日くらいのストレスであれば、一晩休むと胃腸も元のはたらきに戻る余力があります。しかし、定年を迎えるまでそのストレスの原因から逃れられないとなると、自律神経が清浄のはたらきをするのはむずかしくなります。
誰しも生きていれば気の進まないことのほうが多いものですが、胃酸を甘くみてはなりません。胃が痛むくらいで済まないこともあるからです。
胃腸炎や胃潰瘍を発症すると始めに市販の薬を飲み始めて、改善しないと病院へ行き予想以上に深刻な状態だったということは珍しくありません。病院へ通うのにも忍耐と気力が必要ですし、費用もかかります。
胃腸が荒れていたり粘膜が傷つくのは成人ならふつうのことと思われるかもしれませんが、放置して自然治癒することはあまり期待しないほうが賢明です。
ストレスを減らすと治る?
ストレスを減らしましょうといわれても、どれもこれも深刻だから不可能だという思い込みをまず捨てましょう。気の持ちようによってストレスを減らすことはどなたにでも必ずできます。
楽しくなくても、食事中は口角を上げてほほえみながらありがたく頂く気持ちを持ちましょう。お風呂に入ったときに、湯船で声を出して笑うというのもとても気分転換になります。何か没頭できる好きなことをする、なければみつけて取り組みます。
ストレスが多い、忙しいとはいえ時間はあるはずです。ご自身の一日の行動をふりかえってみて、あまり意味のないことをしている時間が少しはあります。
何もしたくない、そんな暇があったら寝ていたいという方は、お休み前に深呼吸をして「目が覚めたら胃がスッキリしている」と自己暗示をかけてお休みになると良いでしょう。
ストレスの原因と向き合うことも全く必要ではないことではありませんが、悩んだところで近日中に解決しないような事案は、一旦忘れてしまうのもお勧めです。
ヒトには忘れるという能力が潜在的に備わっています。潜在的というと胡散くさく感じる方もおられるでしょうが、ストレスで自律神経が乱れて胃が痛むのも、ご自身のあずかり知らぬところでの身体のはたらきによるものです。ぜひ一度お試しになってください。
まとめ
疲れやすいのはストレス胃のせい?その治し方とは
食欲がないのもストレス?
お腹が痛いのは食べすぎ?
ストレスを減らすと治る?