緊張したら胃がキリキリ痛む、ストレスを感じたら胸やけがするなどの症状を感じている方も多いかと思います。病院で検査しても特に異常が見受けられないからといって放っておいては危険です。
重篤な症状を引き起こしてしまうため、身体からの小さなサインも見落とさないよう注意してください。
今回は、 ストレス胃腸炎 についてご紹介いたします。
身体からの重要サイン!ストレス胃腸炎を見過ごさないで!
ストレス胃腸炎とは?
ストレス胃腸炎とは、胃や腸に痛みや違和感があるのにもかかわらず、内視鏡などで検査をしても異常がみつからない場合のことです。炎症がみられないために、機能性胃腸症や機能性ディスペプシアとも呼ばれています。
非常に多くの方が一度は経験しているといわれており、日本人では4人に1人に起きているといわれています。胃や腸はストレスの影響を最も受けやすい臓器であるため、強いストレスや慢性的にストレスを受けていると胃や腸に障害がおきてしまうといわれています。
ストレス胃腸炎の主な症状
主な症状としては、吐き気や胃のむかつき、痛みや胸やけ、食欲不振、睡眠障害などがあります。
なぜこのような症状がみられるのかというと、ストレスにより自律神経のバランスが乱れてしまいます。胃に障害がおこってしまうと、連動して腸の働きがにぶくなってしまうため、腸にも痛みなどの障害が起きてしまうといわれています。
症状のあらわれかたや強弱は人によっても違いますし、その場面ごとでも異なってきます。たとえ症状が軽いからといっても、ご自身の身体に起きていることをしっかりと受け止めて11日でも早い症状の改善に努めてください。
放っておいては大変!
ストレス胃腸炎を放っておいてしまうと、自律神経失調症やけいれん、潰瘍、胃の知覚過敏などの重篤な症状を引き起こしてしまうといわれています。
自律神経は内臓の働きを調整するために働いています。この自律神経は身体を活発に働かせる交感神経と身体をリラックスさせるために働く副交感神経にわけられています。
ストレスを慢性的に受けていると交感神経が優位になってしまうため、常に身体が休まらない状態にあり、不眠症などの身体の不調につながってしまいます。
また、交感神経が優位になってしまうと、胃酸の分泌が増え、胃そのものを溶かしてしまい潰瘍やけいれんが引き起こされる原因となってしまいます。
潰瘍以外でも、胃がとても敏感になってしまい、少量の食べ物や飲み物でも激痛に感じてしまうことや、胸やけをおこしてしまうような原因になってしまいます。
治療方法ってどんなもの?
症状を改善させるためには投薬治療が主におこなわれます。症状に合わせて病院で薬を処方してもらいます。ただし、いくら症状に合わせた薬を飲んだからといって、主な原因であるストレスを解消しないことには完治が見込めません。
最も効果的な治療は投薬治療で胃腸の回復をおこないつつ、ストレスの解消をおこなうことです。掃除やランニング、カラオケなど何かご自身でストレス解消になるようなことを見つけて行うことも治療のひとつになります。
ストレス胃腸炎の対処法はあるの?
ストレス胃腸炎の対処法としては健康的な生活を送る、胃の粘膜を守る食事をとる、ストレスをため込まないように相談する、寝るときの姿勢、心をコントロールできるようになるなどが効果的とされています。
胃の粘膜を守る食事として代表的なものは納豆やヨーグルトがあります。そのほかにもオクラや山芋のネバネバも胃の粘膜を守ってくれるといわれています。
寝るときの姿勢を見直すだけでも胃の負担を軽減することができるといわれています。胃に負担をかけない姿勢とは、右側を下にして寝ることといわれています。ストレスを解消することや胃を守ることが対処法として重要になってきます。
まとめ
身体からの重要サイン!ストレス胃腸炎を見過ごさないで!
ストレス胃腸炎とは?
ストレス胃腸炎の主な症状
放っておいては大変!
治療方法ってどんなもの?
ストレス胃腸炎の対処法はあるの?