長時間の 立ち仕事 を長年していれば、 足が痛い のは宿命のようなもので痛みに耐えて頑張っている自分をほめてあげたいと、自分を励ましながら毎日をお過ごしの方も多くいらっしゃることでしょう。けれども、「忍耐は美徳」では済まされないこともあります。
仕事ができなくなる前に早めに病院へ行く冷静さも大切です。
立ち仕事の人はみんな等しく足が痛い?
足のうらが痛い
立ち仕事をされている方々に最も多くみられる症状は、足のうらの痛みではないでしょうか。足底腱膜炎という名前がついています。
歩いたときにかかとの痛みが出ます。痛むのはかかとの骨の下面にある腱膜の付着部です。ふだんあまり歩かない若者でも発症しますが、加齢によって起こりやすくなります。
スニーカーなど足にやさしい靴を履いていれば大丈夫かというとそうでもなく、日頃鍛えているかいないかでだいぶ発症リスクに差が出てきます。
足のうらをみれば健康状態がわかる、という考え方もあります。子どもの頃、裸足で駆け回っていたから自信があるとはいっても運動不足になればあっという間に弱ってしまいます。
また同じ仕事をしていても発症する方、しない方がいます。ですが、高いピンヒールよりはスニーカーのほうが良いことはほぼ間違いないでしょう。
靴を替えて治る?
お仕事柄、硬い革靴やヒールのある靴を履かざるを得ない場合は、やわらかいインソール(中敷)を入れるとだいぶ楽になります。土踏まずのアーチを支えるようなインソールも人気があります。
このインソールを購入して靴にセットするというのが、どうも億劫でなかなかまた今度で良いかとなってしまう方は少なくないようです。不要不急といえばその通りでしょうし、身だしなみとは直接関わりのないことです。
ですが、たとえば朝から夕方までの勤務で午前中は良いとして、午後から足の痛みのせいで徐々にイライラしたり顔色が優れなくなってくるというのはプロ意識に欠けるといえるのではないでしょうか。
運が良ければ騙しだまし我慢しながら定年まで持つかもしれませんが、それは神のみぞ知ることです。病院へ行けば、消炎鎮痛剤や外用薬を処方してもらえますが、確実な効果は保証できません。
あまりにも痛みが強い場合は、ステロイドの局所注射を足底腱膜付着部に打つこともありますが、何度も注射をしていれば徐々に効果は薄れます。ごくまれなケースですが、腱膜の付着部を切離する手術を受ける大事になる場合もありますので、甘くみてはなりません。
日々の小さな積み重ねが大切
足底で体重を長時間支え続けるというのは、大変な負荷です。その上、運動不足解消にジョギングをしたりとなるとますます足底はボロボロの状態になります。
あまり意識していないことですが、足首の柔軟性を高めると立っているのが楽になります。休憩時間に靴を脱いで足首を回したり、ふくらはぎやスネをマッサージすると良いでしょう。足の下から上へ、心臓に血液を戻すことをイメージしながらさするだけでも効果はあります。
ゆっくりかかとを上げ下げすることも血流の促進に一役買います。また、足の負担を減らすためには姿勢の矯正も欠かせません。人は知らず知らず、片足に重心をかけて楽をしています。両足に平等に体重をかけてバランスをとるというのは、意識をしてもなかなかむずかしいことです。
最初のうちは慣れないのでとてもつらく感じますが、峠を越えれば体幹が鍛えられて楽になったと実感できると思います。両足でバランスをとろうとすれば、自然と上半身もついてきます。前傾やお腹を出した姿勢はかえってつらいので、できなくなるはずです。
姿勢が良くなると腰痛や肩こりにもなりにくくなりますし、疲れもとれやすくなり良いことづくめです。
まとめ
立ち仕事の人はみんな等しく足が痛い?
足のうらが痛い
靴を替えて治る?
日々の小さな積み重ねが大切