お天気が悪いと体調が優れないような…という方はいらっしゃいませんか。 低気圧 が近づいてきた頃から 頭痛 がしたりだるい感じ、憂うつになるというのは気候と関係が大いにある可能性があります。
半信半疑かもしれませんが、原因がわかれば少し気分も晴れます。ご自身に該当するか検討してみましょう。
晴れると治る?低気圧と頭痛の関係は?
気圧と体質
ヒトの人体は思っているほど頑丈ではありません。気圧が変化すると頭蓋骨の圧力も変化します。このときに血管が収縮するため、拡張しようとするときに周辺の三叉(さんさ)神経が刺激されて頭痛を引き起こします。
また、気圧が下がることで血圧も下がり血管が拡張し頭痛を招いているという説もあるようです。気圧の変化はご自身でどうにかできるものではありませんから、たとえ日常生活に影響が出たとしても自責の念に駆られる必要は全くありません。
病気ではないので、あまり考えすぎずに症状が治まるのを待ちましょう。頭痛のほかにめまいや耳鳴りなどの感覚障害を起こす方もいらっしゃいます。これは血管の問題ではなく、気圧が下がると空気中の酸素の量が少なくなっているのが原因です。
脳は酸素不足になると正常なはたらきができなくなってしまい、めまいなどを起こすのです。人によって症状はさまざまですが動くのもつらかったり長時間続いたり、安静に座っていられないような激しい痛みに見舞われる方も多いようです。
どちらかというと女性のほうが発症しやすく、ホルモンバランスの変化などで症状があらわれる日何ともない日があったりと予防がむずかしい症状です。
冷やす?温める?
低気圧のときに頭痛がしたらまずは冷やしてみましょう。ものすごく冷たいものでないといけないことはありません。
むしろ冷たすぎても血管が収縮する一方になりますので、ほどほどの冷たさで十分です。水道水で絞ったタオルや冷却シート、氷など清潔であれば大丈夫です。頭痛のする部分は血管が拡張して周囲の神経を刺激しているので、ほどよく冷やして収縮させる必要があります。
横になる場所があるのなら、横になって冷やし始めましょう。長時間ずっと冷やすと逆効果になりかねませんので、10分冷やして15分休憩するくらいで1時間ほど経過をみましょう。冷やし始めてすぐに頭痛が悪化していると感じたら、ただちに中断してください。
いわゆる好転反応だとガマンして続けるとますます悪化する恐れがあります。寒気がするときも中断したほうが良いです。気分転換にぬるめのシャワーをするのもお勧めです。
鼻通りが改善して呼吸が少し楽になります。お風呂に入るのは頭痛が治まってからのほうが良いでしょう。
気分転換の方法
ずっとシャワーを浴びているわけにもいきませんので、ほかの良しとされている方法もお試しください。
頭痛がしたり熱があったりしているときは、できればご自宅でずっとゴロゴロテレビをみたりしていたいと思われるかもしれませんが、テレビの音や光は脳に強い刺激を与えてしまいます。音楽も大音量で聴くのは控えましょう。
かすかに聴こえるくらいの音量でヘビメタよりはクラシックのほうが良いです。外からの光や工事の音などもできる限り遮断し、静かな環境をつくります。脳に刺激を与えない時間は退屈かもしれませんが、低気圧で拡張した血管は徐々に収縮していきます。
刺激を与えると血流が促進されて拡張につながります。薄暗い部屋でしばらく横になるのも良いですし、軽くすいみんをとるのも疲れがとれます。ただし寝すぎてしまうと血管が拡張してしまうので、加減しましょう。
部屋でゆっくりする暇はないという場合は、カフェインの摂取がお勧めです。カフェインには血管を収縮するはたらきがあるため、コーヒーや紅茶、日本茶などを飲んでみましょう。
量は1杯で十分なはずですが、日頃から何杯も飲んでいる方はカフェインに対する免疫がついてしまっていてほとんど効果がないこともあります。
だからといってむやみに鎮痛剤を飲むのはからだにも悪いですし、低気圧が去ったあとにも2、3日頭痛が治らないときはほかの病気の可能性もふまえて病院でみていただいても良いでしょう。
まとめ
晴れると治る?低気圧と頭痛の関係は?
気圧と体質
冷やす?温める?
気分転換の方法