手首は日常生活のなかでもよく使用される場所です。そのため、痛みを感じる場合も多くなります。 手首が痛い と感じる場合に、どの場所が痛むのかに注目してみましょう。
手首のどの場所が痛むのか、どのように痛むのかなどによって傷害名が異なってきます。
手首が痛い!その原因と解決法は?
手首が痛い原因は?
手首に痛みを感じる場合には主に手首の神経になんらかの原因によって刺激が加えられるためです。手首には3本の神経が存在していますが、それぞれの神経が刺激されることにより出現する痛みの場所や強さは異なります。
例えば、小指側に痛みを感じる場合には、3本ある神経のうち尺骨神経に異常がおきていると考えられます。そのほかにも手首の真ん中あたりに痛みがある場合には正中神経、親指側の痛みでは橈骨神経に異常を感じてしまいます。
また、手首周辺の筋肉を傷めることによっても手首に痛みを感じる原因となります。次はそれぞれの場所の痛みによる傷害を紹介します。
手首の小指側が痛む場合の傷害
手首には親指側の橈骨、小指側の尺骨という2本の骨が存在しています。特に小指側に痛みが出る場合、尺骨に関係する筋肉や尺骨神経になんらかの異常がおきていると考えることができます。
小指側に痛みがでる場合には、大きな傷害としては“マウス腱鞘炎”と“TFCC損傷”があげられます。まず、マウス腱鞘炎について紹介します。マウス腱鞘炎とは、名前のようにマウス(パソコン作業)を長時間おこなうことにより痛みが出現します。
特に利き手に症状があらわれることが多いといわれていますが、なかには利き手と反対の手にも症状がみられることもあります。
長時間マウスを使用することによって痛みを発症するため、マウスパッドにクッションのついたものを使用する、マウスを自分の手に合ったものを使用することで症状の改善がみられるといわれています。
TFCC損傷とは、尺骨と手首の尺側をつなぐ軟骨が損傷してしまい痛みを発症している状態です。手首を固定すること、炎症をおっさえることによって痛みがやわらぎます。
手首の真ん中が痛む場合の傷害
手首の真ん中に痛みが感じられる場合には“キーンベック病”や“ガングリオン”が原因となっています。
キーンベック病は手首の中にある月状骨という骨が潰れてしまうことによって痛みを生じます。痛みは手の甲よりも、手のひら側に痛みを感じる場合が多いといわれています。
ガングリオンは関節の周りや腱鞘の周りにできる腫瘤です。大きさは人それぞれですが、大きい方ではピンポン玉くらいの大きさにまで膨らんでいってしまうのです。この塊はやわらかいものや硬いものなど個人差があります。
ガングリオンの治療方法としてはガングリオンのある部分に注射器を刺して中身を吸い出すことで痛みなどは消失するといわれています。
手首の親指側が痛む場合の傷害
親指側に痛みを感じる場合には“ドゥケルバン症候群”や“手根管症候群”、“拇指CM関節症”などの傷害があります。ドゥケルバン症候群とは、親指側の腱に炎症がおきてしまい痛みを感じてしまう傷害です。
親指は日常生活のなかでもよく使用される部位になるため、炎症をおこしやすいともいわれています。痛みを感じた場合にはできるだけ日常生活のなかで安静にすることをおすすめします。
次に、手根管症候群についてです。手根管症候群とは、手を支配している神経が手首にある手根管のなかで圧迫されることによってしびれや痛みを生じます。
最後に拇指CM関節症についてです。親指の付け根にあるCM関節とよばれている第一手根中手骨関節に負担がかかり軟骨が摩耗して痛みを発症します。
重症な場合には亜脱臼をしてしまう場合もあるといわれています。自覚症状はペットボトルのふたを開けようとする場合などに親指の付け根や手首に痛みを感じることが多いです。
まとめ
手首が痛い!その原因と解決法は?
手首が痛い原因は?
手首の小指側が痛む場合の傷害
手首の真ん中が痛む場合の傷害
手首の親指側が痛む場合の傷害