世間でよく聞く 椎間板ヘルニア ですが、腰痛の大きな原因と言われながら、腰に限った話ではありません。頸椎ヘルニアも腰痛に関連しているケースもあるのです。ヘルニアに詳しい医師は必ず頸と腰、双方を調べます。
ほとんどの方は手術せずに緩和・自然消滅されていますので、よく使われるさまざまな 治療 の方法をご説明します。
つらい椎間板ヘルニアを治療して楽になる方法!(前編)
薬物投与と安静
椎間板ヘルニアが遺伝であれ老化や過労が原因であっても、まず患部の減圧を試みます。発生条件を振り返り、重いものを持つ、長時間の立ち仕事等を控えます。神経の刺激でますます敏感になりますので早く取り組むことが重要です。
同時に薬物の使用も行います。服用薬としては非ステロイド性消炎鎮痛剤、筋弛緩剤を用います。座薬も時に併用し、湿布・塗り薬等の外用薬も使用します。それでも効果が見られない場合、最近では神経性疼痛緩和剤の使用も許されてきました。
安静という状況、薬物使用、この二つで神経を和らげて症状の進行を食い止めるのが目的の治療法です。
神経ブロック
椎間板ヘルニアの治療が上記の方法で効果をみなかった場合、神経ブロック注射の使用を考えます。主に使われるのが硬膜外腔(脊髄を覆う硬膜と黄色靱帯の間にある数センチのすき間)に局所麻酔をします。
約80%の方に有効な方法で、2~3週間は痛みから解放される可能性の高いものです。ただ、痛みが一時的に緩和されただけで決して根治したわけではないので油断はできません。痛くないからと無理をすると、たちまち再発してだんだん悪化していくので注意が必要です。
また、注入した周辺神経も鈍化するため、痛くないのに脚の力が入らない、尿意が弱まる、といった副作用もあります。
この治療法は激しい痛みを緩和し、患者自身の筋肉を強化して神経周辺をガードする治療に導くのが目的です。まずは神経の過敏になるのを止めて、筋肉を動かしやすい体内環境を整えます。そしてこれからご説明する理学療法との併用で長期的な治療を試みます。
椎間ヘルニアが自然消滅するまでの温存療法と言われています。
まとめ
つらい椎間板ヘルニアを治療して楽になる方法!(前編)
薬物投与と安静
神経ブロック