一年でもっとも雨が降る梅雨の時期、なかなか晴れない空やジメジメとした空気も困ったものですが、梅雨の時期になると頭痛に悩まされるという方も多いのではないでしょうか?
梅雨 の時期の天気は 頭痛 だけでなく体のさまざまな部分に影響を与えます。
梅雨に頭痛はなぜ起きる?知っておきたい天気と頭痛の関係(前編)
頭痛には種類があるって知ってた?覚えておきたい頭痛の3つのタイプ
梅雨の天気と頭痛の関係を説明する前に、皆さんは頭痛には種類があることをご存じでしょうか。頭痛には3種類あり、緊張型頭痛、偏頭痛、群発頭痛の3種類があります。
この3つの頭痛のうち、梅雨の天気の変化で悪化するのが緊張型頭痛と偏頭痛です。
緊張型頭痛は身体的ストレスによっておこる頭痛のことで、車の運転やうつむいたままの姿勢などの不自然な姿勢を続けていたり、体が急激に冷えたりしておこる頭痛のことです。頭全体を何かで絞めつけているような痛みがあり、悪化するとめまいや肩こりや首のこりなどを伴う頭痛です。
偏頭痛とは疲労やストレスからの開放、ホルモンバランスの変化などによっておきやすい頭痛で、脳の血管が急激に拡がることで三叉神経が刺激されておこる頭痛です。頭の特定の部分がズキンズキンと脈打つような痛みを発生するのが特徴です。
また偏頭痛には前兆がある場合もあり、その場合は目の前がチカチカとしたり、視界が欠けたりといった視覚的な症状があらわれることもあります。偏頭痛は悪化すると吐き気や下痢などの症状があらわれます。
梅雨の頭痛は低気圧が原因?天気と頭痛の関係とは
頭痛には緊張型頭痛と偏頭痛、群発頭痛の3種類があり、その中でも梅雨の天気に影響される頭痛は緊張型頭痛と偏頭痛であることを説明しました。では、なぜ梅雨の時期にこの2つの頭痛が悪化しやすいのでしょうか。
それは梅雨の時期になると低気圧が発生しやすいのが原因だと言われています。通常私たちは大気によって、常に体を抑えられている状態です。
しかし、低気圧になるとこの体を抑える大気の圧力が低下してしまい、体自体や血管が膨張します。すると血管内の圧力も低下してしまい、血行不良がおこり体調不良を引き起こしやすくなります。
さらに、血管が膨張することで三叉神経が刺激され、緊張型頭痛や偏頭痛を誘因したり、悪化させたりする原因となります。
また、低気圧は空気中の酸素濃度も低下するため、軽い酸素不足状態となってしまいます。すると体はまず脳に酸素を送ろうとするため、脳の血管を拡張します。するとさらに、神経を刺激し頭痛を悪化させてしまうのです。
では、なぜ梅雨の時期になると低気圧が発生するのでしょうか。梅雨の時期はちょうど春から夏への切り替わりの時期でもあります。そのため温暖前線と関連前線が停滞した状態になります。そうするとこの2つの前線の影響で気圧が低下し、低気圧が発生します。
そのため、梅雨の時期になると緊張型頭痛や偏頭痛が発生しやすく、悪化しやすくなるのです。また、低気圧はさまざまな体調不良も引き起こす恐れがあり、その体調不良の症状として頭痛がおこることもあります。
まとめ
梅雨に頭痛はなぜ起きる?知っておきたい天気と頭痛の関係(前編)
頭痛には種類があるって知ってた?覚えておきたい頭痛の3つのタイプ
梅雨の頭痛は低気圧が原因?天気と頭痛の関係とは