腰部脊柱管狭窄症 というのは、初期には病気だろうかと考える症状があらわれません。ふつうに歩けたり、歩けなくなったけれど少し休んだら歩けたりするので病院行きが遅れてしまうのです。
休んでも歩けなくなり、いよいよこれはおかしいという段階で病院へ行くとご家族もいきなり 看護 が必要になってしまい、大変な思いをされます。
どのような看護を覚悟する必要があるのかみていきましょう。
腰部脊柱管狭窄症になったら、家族も看護が必要?
引っ張ってでも早めに病院へ
初期の段階では、家族に心配をかけまいと黙っている方も多いようです。最近足の具合が良くないと伝えずにいれば、乳幼児ではないので歩き方や日常生活をそれほど観察されてはいませんし、気づかれることはまずないでしょう。
徐々に進行していくと日常生活がままならなくなります。通常の診断では、100mを休まないと歩けなくなっていたらすでに重度です。最寄りのスーパーまで休み休み行くような生活です。この段階で初めて病院へ行くという方が多くいらっしゃいます。
もう少し早めに行っていれば、看護もだいぶ楽だったかもしれないのですが、重度の段階での初診となると長期間寝たきりになってしまうこともあります。特に排泄障害があると、看護の大変さは増します。
手術後は楽になるのか
手術をしてもベッドから起き上がることもできない場合、素人の家族だけで看護を一手に引き受けるのは無謀ですし、危険です。訪問介護の利用を考えましょう。患者本人も家族も、身内で頑張るべきことだと頑なになるご家庭もあるようですが、プロに甘えることは必要です。
身内が皆、疲労困ぱいして前向きになれないような状況に陥ることは避けなくてはなりません。看護する家族がいなければ、症状が良くなることはまずないと考えてください。いない場合は、入院を続けることも検討されますが費用の問題が大きくのしかかります。
また、患者本人にも努力が必要です。リハビリや体操などの運動療法を意欲的に継続し、筋力アップを図ります。最初は腰椎の周りに筋肉のコルセットを装着することで、筋肉が腰椎の支えになり、からだを動かそうという前向きな気持ちを後押ししてくれる効果もあります。
からだのつらさというのは、本人にしかわかりません。寝返りを打つにも家族の助けが必要となると、申し訳なさから我慢したりして体調悪化につながります。
家族だから遠慮なく支持を出してだんだんわがままになるケースもあるでしょう。ですから、息抜きのためにも訪問介護はぜひとも利用すべきなのです。
リハビリも付き添うべき?
リハビリというと病院でのリハビリをイメージされるかもしれませんが、ご自宅でもできます。むしろどう頑張っても自宅にいる時間のほうが長いのですから、活用しない手はありません。病院でのリハビリは送り迎え以外は付き添わず、せっかくですから自由時間を満喫しても良いでしょう。
自宅では見守っていないと危険です。正しい姿勢を意識して保つのも立派なリハビリです。正しいかどうかは家族がチェックしましょう。また、仰向けに横になり、膝を曲げて腹部を上げます(横から見てへの字型)。これが出来れば回復の見込みが高まります。
しかし、自己流の筋トレや体操は症状を悪化させることもあります。同じ病気でも、患者さんの体格はそれぞれですし、病状の段階や患部の範囲、手術内容なども個々人さまざまです。必ず医師や理学療法士の指導を仰ぎ、試したいストレッチなどをみつけてもすぐに始めずに、相談をしましょう。
ご家族のほうでも、良くなったら旅行に行こうなどの患者本人も家族も励みになるような目標を立てると回復が早まることは本当にありますので、緊張感を持ちつつも根を詰めずに、自分の時間を大切にしてください。
まとめ
腰部脊柱管狭窄症になったら、家族も看護が必要?
引っ張ってでも早めに病院へ
手術後は楽になるのか
リハビリも付き添うべき?