朝起きると 腰痛 が悪化しているような気がする、という方はいらっしゃいませんか。その原因はもしかして 布団 のせいかもしれません。合わない布団で休んでいると、腰に負担が掛かる一方で改善することはまずありません。ご自身の腰の状態に合った布団を検討してみましょう。
腰痛の改善に布団を見直す
腰痛とお布団の深い関係
腰痛の皆さんが使用すると逆効果なお布団の特徴は、低反発・硬すぎ・柔らかすぎの3点です。個人差はありますが、睡眠時間は一日の4分の1から3分の1を占めています。
この時間をどのような体勢とお布団で過ごすかは侮ることができません。日中、腰に負担を掛けないよう、姿勢などに気をつけていても寝心地の悪いお布団で睡眠をとっていては本末転倒です。
低反発のお布団は、横になるとからだがゆっくりと沈むところまでは良いのですが、そのまま沈みっぱなしで戻ってきません。一晩中、腰が沈んだまま固定されるので腰一点に負担が集中します。また、寝返りの回数が少なくなり、血液やリンパの循環を妨げて腰痛が悪化してしまいます。
次に硬すぎるお布団は、床板の上で直接横になるのと同じ負担が掛かります。腰や体中が痛くなることは容易に想像ができるかと思います。
ふだんは背中から腰にかけてS字カーブを描いた姿勢でいるのが、まっすぐな状態を強いられます。硬い面からの反発力を受けながら休むことになりますので、腰痛は悪化します。
柔らかすぎるお布団は、腰が沈み過ぎます。眠っているときは腰におおよそ80%の体重が掛かっています。柔らかすぎるお布団で腰が沈めば沈むほど、腰の痛みが増します。柔らかいソファーやマットレスも腰痛を悪化させます。
お布団との相性チェック
適度に硬く、高反発であれば問題ないという単純なものでもありません。今すぐ簡単にご自身とお布団の相性をチェックしてみましょう。
まずはじめに、現在ご愛用中のお布団の腰の上あたりの位置にタオルを敷きます。次に、その上に横になります。
タオルを引っ張ってみてほとんど抵抗がなければ硬すぎる、抵抗が強ければ柔らかすぎるということになります。硬すぎても柔らかすぎても腰と首に圧力が掛かってしまう状態を作ってしまい、腰痛を発症します。
とはいえ、一人ひとりが硬すぎず柔らかすぎないお布団を手に入れることはほぼ不可能です。そこで、逆の発想から発明されたのが「体圧分散型敷布団」です。
からだ全体をバランスよく支えてくれるスグレモノです。これならほとんどの万人の快眠を程度の差こそあれ、叶えてくれると希望を持って良いでしょう。
お布団は一生モノとは限らない
どんなに高級なお布団でも、モノはモノです。耐久年数はあります。特に敷布団は毎日必ず使うものですから、ほかの日用品よりも買い替えの時期を早めても良いくらいです。
最長でも5年間使用したら修繕もしくは買い替えたほうが良いでしょう。もちろん、これはそのお布団が合っている場合の話で、合っていないかもしれないと薄々感じているのでしたら、今すぐにでも買い換えるのが理想です。
良いお布団は決して安いお買い物ではありませんが、それで腰痛が改善されるのでしたら先行投資です。腰痛になったり悪化したりすれば、病院や整体院、整骨院などへ通ったり、市販のシップやお薬を購入してみたり、何かと出費が嵩みます。そう考えれば、お布団くらい安いものです。
ご購入の際は、適度に沈み込み、背骨から腰のラインが維持されるお布団を選びましょう。店舗なら、実際に横になってみて沈み具合をチェックできますが、店員さんにあれこれ言われて冷静さを保てるかが難点です。
ネット購入の場合は、同じ商品を複数のサイトで比較して、実績や権威に流されずに最後はご自身で決断したほうが、失敗したときの後悔も最小限で済むのではないでしょうか。
まとめ
腰痛の改善に布団を見直す
腰痛とお布団の深い関係
お布団との相性チェック
お布団は一生モノとは限らない