腰痛 は男性でも女性でも、またデスクワークをしている人もスポーツ選手ですらも発症しやすい、ある意味では私たちにとって非常に身近な病気と言えます。
身近な腰痛とうまく付き合っていくためにも、腰痛の 原因 について少しでも知っておきましょう。今回は、腰痛の原因とその種類についてご紹介します。
腰痛の原因とその種類
腰痛の原因にはさまざまな種類がある
近年、男女ともに増加傾向にある腰痛の多くは、腰椎への大きな負担や腰まわりの障害などによって引き起こされるものですが、そのほかにも多くの要素が腰痛の原因となっている場合があります。
腰痛の原因を特定するのは難しい
腰痛の原因はさまざまな要因が複雑に絡み合っている場合が多く、その原因を特定するのは難しいとされています。
現に、原因が特定できる腰痛は1割、2割ほどと言われています。原因が特定できない腰痛は多くの場合、レントゲン撮影をしても目立った原因が見つかりません。
このような腰痛は、心因性のもので本人の生活習慣や仕事や学業の中でのストレスや不安などが影響していることが考えられます。
また、本人がストレスなど感じていなくとも腎臓や肝臓などの臓器周辺の神経に障害があり、それが腰痛を引き起こす原因となっていることもあります。
このような場合、見た目だけでは直接的な腰痛の原因が見つからず、判断に困ることが多いのです。
明確な原因がある腰痛
腰痛の原因となる病気として挙げられるのは、腰椎の障害と、臓器周辺の神経障害の2つです。
腰椎の障害とは具体的には、腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛などがこれに当たります。また、背骨の骨折も、腰椎に負担を与えるため腰痛の直接的な原因となります。
さらに、腰椎そのものの障害ばかりが腰痛の原因となるわけではなく、骨に細菌が感染したり、骨にがんが転移したりすることもあり、これも腰痛の原因になり得ます。
細菌の感染やがんの転移は放っておくと命に関わる病気なので、腰痛を感じたら早めに医師に相談し、原因を特定できるものなら早期に突き止めることが大切です。
臓器周辺の神経障害には、消化器系の病気や泌尿器系の病気などが挙げられます。
また、子宮まわりの病気も腰痛の原因となるので、女性に腰痛を訴える人が多いのはこのためでもあります。
明確な原因がない腰痛
レントゲンなどで原因がはっきりと特定できない腰痛は、生活習慣や精神的な部分に原因があることが多いです。
たとえばデスクワークをしていて毎日長時間同じ姿勢で仕事をしている人は運動不足のことが多く、運動不足によって肥満になり、それが腰に負担をきたしている可能性があります。
また、人間関係においてストレス過多な職場環境や、家庭内での関係がうまくいっていないことに対するストレスや不満、不安。それによって不眠を引き起こしたりしているといった具合です。
原因が特定できない腰痛で多い事例としては、腰そのものが悪いのではなく、体の他の部分が悪く、それが腰に影響を及ぼしているというケースです。
例えば、膝を痛めていて、それをかばうようにして歩き方がおかしくなり、歩き方がおかしいために腰を痛めてしまう。もしくは、女性に多い冷え性が原因で全身の血流が悪くなり、その弊害として腰痛を発症している。こういったケースは実は驚くほど多くあります。
以上の例のように、原因が一つだけとは限らず、多くの場合は複数の原因の組み合わせにより腰痛の原因となっていると考えられています。
こういった要因が多ければ多いほど複雑に絡み合い、腰痛がなかなか治らず慢性化することもあります。
腰痛の慢性化とその原因
現代人の多くの人が慢性化した腰痛に悩んでいます。慢性化した腰痛は、上に挙げたさまざまな腰痛の原因が複数重なった状態のことを言います。
適度な運動はストレスの発散に良いと言いますが、腰痛により体を動かさなくなると運動不足になりそれが精神的なストレスになります。
この状態が長く続くと、神経が敏感になりますます腰痛の痛みが増します。そして痛みのことばかり考えているとそれもまたストレスになり、ループに陥ります。腰痛の怖いところはこういった悪循環が生まれやすいことです。
市販の痛み止めなどの薬だけでは効果が薄かったり、症状に合わずに慢性化を防げなかったりするので、腰痛は早めに医師に相談し、適切な指示、処置を受けるのが良いでしょう。
まとめ
腰痛の原因とその種類
腰痛の原因にはさまざまな種類がある
腰痛の原因を特定するのは難しい
明確な原因がある腰痛
明確な原因がない腰痛
腰痛の慢性化とその原因