現代人の多くの悩みの種である腰痛。その腰痛が左側のみに生じる場合、それは身体のバランスが崩れているからかもしれません。
身体の左右のバランスが崩れていると、当然片側の腰にばかり負担が集中してしまうことになります。左右のバランスをチェックして、 左側 だけの 腰痛 の原因を探りましょう。
左側だけの腰痛の原因は?身体のバランスを確かめよう
腰の左側だけ痛む原因
腰痛の原因の多くは、筋肉の使い過ぎによる筋筋膜性腰痛です。筋筋膜性腰痛は筋肉が凝り固まってしまい、結構が悪くなることで痛みが生じます。このような筋肉のこりによる痛みが、左の腰だけに生じている場合、左の腰の筋肉ばかりを優先的に使ってしまっている可能性があります。
そもそも人体は大多数において心臓が左側によっているように、内臓器は左右対称にはできていません。さらに人間にはそれぞれ利き手、利き足があるように、その日常生活の中で無意識のうちによく使う側の筋肉というものができてしまいます。
腰の筋肉自体は解剖学的には左右対称に付着しているのですが、その普段の使い方次第で、右側ばかり、左側ばかり凝ってしまうことがありえます。
左右のバランスチェック
まずは実際に左右のバランスに崩れがないかチェックしてみましょう。
普段の自分の生活を考えてみてください。いつも同じ方向を向いて寝ている、いつも足を組んでいるなど、バランスを崩しそうな習慣に心当たりはありませんか?
テニスやゴルフなどのスポーツをしている人も、腰をひねる向きが一定になりやすく、左右のバランスが大きく崩れている恐れがあります。
次は実際に鏡で自分の身体を確認してみましょう。肩の高さ、骨盤の高さは左右で同じでしょうか。自然に立った姿勢で、重心は片側によっていないでしょうか。重心が片側に寄っていたり、片方の骨盤が高くなっていたりする場合は、なるべく左右均等に立てるように意識してみましょう。
次は立ったまま、身体を後ろ向きにひねりましょう。右回りで後ろにひねったときと、左回りでひねったとき、身体は同じところまで回転しているでしょうか。
左右のバランスが悪い、特に腰の筋肉の緊張に左右差がある場合には、片方の向きはひねりやすいのに、反対向きは全くひねることができません。この時、腰に強い痛みの出る人は、決して無理をしないでください。
腰の筋肉のストレッチ
身体の左右のバランスが崩れている場合には、腰のストレッチが効果的です。身体のバランスが崩れていることによって、片側の腰の筋肉ばかりを使うことになり、腰の筋肉が硬くなって腰痛が生じます。
対症療法的ですが、この硬くなった筋肉を伸ばしてあげることで、血行が改善され、痛みが和らぎます。
ストレッチはあぐらをかいた姿勢もしくは、椅子に座った姿勢で行います。左の腰が痛む場合には、まず左手をまっすぐ上に挙げましょう。そこから、上体を右へと倒します。
左の脇の下から腰にかけての筋肉を伸ばしていきましょう。左のお尻が床や椅子から離れないように注意して、息を吐きながらゆっくりストレッチしていきます。
筋肉以外が原因の場合
このような左右の身体バランスの崩れによる腰痛以外の原因として、神経圧迫による腰痛や内蔵系が原因の腰痛の可能性も考えられます。
腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの整形疾患では、腰部の神経圧迫によって腰痛などの症状が生じます。
この時、症状は必ずしも左右対称に生じるわけではなく、左側のみに生じることもあります。これらの疾患による神経圧迫が原因の場合には、同時に腰や足のしびれが出てくることも多いです。
また、内蔵の疾患が原因で左側のみに限局した腰痛が生じる場合もあります。例えば、膵臓は身体の左側に位置するため、膵炎などの膵臓疾患が原因で腰付近に疼痛が生じている場合もあります。
また、女性の場合には子宮内膜症という疾患でも急な左側の腰痛が生じる場合があるので注意が必要です。
まとめ
左側だけの腰痛の原因は?身体のバランスを確かめよう
腰の左側だけ痛む原因
左右のバランスチェック
腰の筋肉のストレッチ
筋肉以外が原因の場合