腰痛 でお悩みの方々のなかには、左右どちらか 片側 のみの痛みに耐えながら生活されている方も多いのではないでしょうか。片側のみの症状は、全体的に痛む症状とは異なる原因が隠れている可能性があります。
片側のみの腰痛の原因と解消方法
右側の腰痛の原因
最も多い原因は、日本人は右利きが多いという点に起因します。利き手腕利き足はどうしても力を入れて使ってしまうので、関節や筋肉などに負担がかかります。反対側の左手足より頻繁に使っていると、体のバランスが歪みその影響で腰痛を発症するのです。
その他に多い原因は、内蔵疾患の可能性です。体の右側にある腎臓に障がいがあり、その関連の痛みで右側の腰痛を発症します。腎臓に限らず、右側に位置している臓器に障がいがあると、右側に腰痛を発症することがあるので、心当たりの一つとして覚えておくと良いでしょう。
左側の腰痛の原因
右側とは異なり、最も可能性が高いのは内蔵疾患です。特にすい臓の疾患が挙げられます。すい臓は体の左側に位置していて、重要な役割を果たしています。
例えば、体内環境を整えるホルモンの分泌、胃や十二指腸などの消化液の分泌、血糖値をコントロールするためのインスリンの分泌などです。このすい臓に負担をかけることが多いのは、アルコール摂取量の多い人や血糖値が高い人です。
つまり、成人後の日々の負担の積み重ねによって中年以降にすい臓が悲鳴を上げて、すい炎を引き起こし、それが左側の腰痛を招いているという危険な状態です。思い当たったら一刻も早く病院へ向かいましょう。
もう一つ考えられるのは、姿勢の悪さによるものです。疲れなどから、利き手足の右側をかばい、左側に負担がかかるような姿勢をふだんから常にとっていると、左の筋肉や関節とのバランスに影響が出てくるのです。
左右の腰痛に共通する原因
生活習慣による姿勢の悪さや内蔵疾患が見当たらない場合、骨や関節に原因があることもあります。腰の周辺そのものに異常があり、痛みと共に痺れなどの症状を感じる場合が多いようです。
管背の歪みや骨の変形によって神経や血管、リンパなどを圧迫すると、筋肉の硬直が見られるようになったり、神経感覚に障がいが生じたりします。
内蔵疾患が原因の場合
例えば虫歯と同じように、疾患の程度が軽いうちは腰の痛みを自覚することはほとんど無いでしょう。したがって腰痛を発症した段階ではその原因の内蔵疾患はかなり進行しているといえます。
他に倦怠感や悪感、嘔吐や発熱などの症状がある場合、ただの風邪と決めつけずに病院へ行きましょう。
予防・解消方法
普通の腰痛であれば、ストレッチや運動を地道に続けることがいちばんです。「腰痛は安静に」という考え方もありますが、近年は痛みを少し我慢してでも無理のない程度に動かした方が良いという考え方も根付いてきています。
習慣になるまでは辛く面倒臭いかもしれませんが、少しずつ腰痛がやわらいでくると共に気分も前向きになっていきます。
また、腰の負担を減らすために出来る限り椅子に深く座ることを心がけてください。猫背は内蔵にも辛い姿勢です。
そして就寝時は寝返りを打って体を動かすということも大切です。横向きで寝ることが習慣になっていると、常に下になってつぶされる腰が決まってきます。最初にいつもと反対向きで休み、目が覚めたときにも反対向きになるだけでも効果は期待できます。
足を組む癖をお持ちの方は、組まないことがいちばん良いのですが、気づいた時に反対の足に組み直すことをお勧めします。
例えば週に一度、整体院で揉んでもらうだけでは一時的に少し楽になるだけで根本的な解決にはつながりません。歪みを改善することを意識しながら日常生活を送ることが大切です。
まとめ
片側のみの腰痛の原因と解消方法
右側の腰痛の原因
左側の腰痛の原因
左右の腰痛に共通する原因
内蔵疾患が原因の場合
予防・解消方法