みなさんは腰痛になってしまったとき、どうされていらっしゃいますか。 腰痛 持ちの先輩から勧められた飲み薬や湿布を試してみる方も多いと思います。
今回は、その中でも広く一般的に使用されている「 ロキソニン 」の効果について検討します。
腰痛にロキソニンは効果的か
ロキソニンの上手な使い方
病院で多く処方されるロキソニンは市販薬として認められ、「ロキソニンS」として薬局でも手軽に購入することができます。パッケージが異なるだけで、どちらも同じものです。
ですが、腰痛に効くという方と効かないという方がいらっしゃいます。腰痛の症状は個人差がありますが、多くは急性か慢性かの違いによるものと察せられます。
ロキソニンは消炎鎮痛剤で、急性の痛みに効果的なのです。例えばぎっくり腰になってしまったときには効果的です。ぎっくり腰は、慢性による腰痛を我慢していて悲鳴をあげた急性の痛みであるからです。
動けないほど強烈な痛みの場合は、1週間くらい飲み続けることがポイントです。痛みはあるが動けないほどではない場合は、3日くらいを目安にしてください。
いちばん守って頂きたいのは、痛みが消えたら飲むのを止めるということです。ロキソニンは予防薬ではありません。痛みは消えたけれど不安だから飲み続けるのは、体に毒を盛るようなものです。
反対に、慢性の腰痛にはほとんど効果はありませんので、体に負担をかけるだけです。日常的な服用は控えましょう。
ロキソニンが効かない場合
まず考えられるのは、お薬の飲みすぎです。鎮痛剤の服用間隔は通常で6時間、最短で4時間です。できるだけ間隔を置いた方が、効果を実感しやすいでしょう。飲み過ぎると内臓への負担が症状に加わって、かえって悪化したと感じる方もいらっしゃいます。
また、「病は気から」と言いますが、「ロキソニンのジェネリックは効かなかったけれども正規のロキソニンは効いた」ということもあります。思い込みや自己暗示による効果は多少はあるでしょう。
腰痛の痛みには大別して、炎症によるものと神経そのものが損傷して痛みが出るものがあります。前述の通り急性の炎症にはロキソニンは効きますが、神経そのものの損傷の痛みにはほとんど効果がありません。おそらく痛みの緩和を少し期待できるかどうかといったところでしょう。
ロキソニンが効かないとなると、神経の損傷など重症である可能性も高くなります。もしくは、外部症状としてまず腰の痛みが現れた全く別の病気の疑いも出てきます。一度早めに病院へ行ってみましょう。
そのほか、過労や精神的ストレスが原因の場合にもロキソニンは効果を期待できません。
ロキソニンの副作用
体質や症状によって個人差がありますが、典型的な副作用は胃痛、発疹、肝障がいなどです。アルコールと一緒に飲むと胃への負担が強くなりますので、控えたほうがよいでしょう。
また、妊娠中の方やアレルギーや喘息のある方、心臓に疾患をお持ちの方、ご高齢の方が服用するときには一度病院で医師に相談することをお勧めします。
病院が遠方でなかなか行くことができないという場合は、お薬手帳を持って最寄りの薬局へ行き、薬剤師に相談してから購入を検討すると安心です。
病院での処方
腰痛でロキソニンを処方してもらえるのは、整形外科もしくは内科が一般的です。ロキソニンは高価ですから、申し出ればジェネリックを処方してもらうこともできます。
ロキソニンテープという湿布のようなものも併せて勧められるかもしれませんが、両方使えば治りが早くなるというわけではありませんので、好みとお財布と相談してください。薬局でも購入できますが、処方せんが必要になります。
病院で処方してもらった後、1~2ヶ月経過しても症状の改善がみられない場合は医師に相談してみましょう。妊娠中の方や持病のある方は、もっと早めに内科や婦人科などを受診したほうがよいでしょう。
まとめ
腰痛にロキソニンは効果的か
ロキソニンの上手な使い方
ロキソニンが効かない場合
ロキソニンの副作用
病院での処方