腰痛になってしまったときに、食事を変えてみようかと考える方は少ないのではないでしょうか。
腰痛 は姿勢の悪さや運動不足のみならず、 食事 の偏りも一因である場合があります。からだを支える骨や筋肉をつくり、血液の循環を促す食事をご紹介します。
腰痛の改善に食事を見直す
からだを構成する食事
からだを支えている腰には良質なエネルギーが不可欠です。その際、冷たいものよりは温かいもののほうが吸収されやすいと考えられています。まずは筋肉や骨をつくるパワーフードを摂取する必要があります。
それにはエネルギー源をゆっくりと吸収するご飯、おうどん、スパゲッティなどが好まれます。これらを食べることにより脊髄のサポート力が高まり、腰痛の軽減・予防につながるのです。
一般的には白米より玄米のほうが栄養価が高く健康食のイメージが強いですが、消化が悪いので体質に合わない場合は無理に食べ続ける必要は全くありません。
次に、ビタミンとミネラル、カルシウムも大切です。食べ物の吸収を良くするはたらきがあります。サプリメントも良いですが、できるだけ新鮮な果物、お野菜、海藻類、全粒粉製品などからの摂取を心がけたほうが良いでしょう。
また、ドレッシングやソース、油分は摂り過ぎないように気をつけましょう。お菓子類やファーストフード類も控えめにしましょう。ファーストフードを「からだに良い」と思って召し上がっている方は少ないと思われますが、ファーストフードはジャンク(=ガラクタ、くず)フードと呼ばれています。
高カロリー高塩分な反面、ビタミンやミネラル、食物繊維はほとんど含まれていません。食べ過ぎて健康を害すことはあっても改善の一助となる可能性は無いと言っても過言ではありません。
最後に、食事を見直したらそれに伴って適度な運動習慣もつくりましょう。運動をしないとタンパク質は筋肉になりませんし、カルシウムは骨をつくることができません。ウォーキングやストレッチ、エクササイズなどご自身に合った継続できる運動を見つけて頑張りましょう。
腰痛に効果のある食べ物
好き嫌いはあるかと思いますが、いくつか入手しやすいものを挙げます。
干しエビ
グルコサミンを多く含みます。軟骨を再生するはたらきがあります。
山芋
コンドロイチンという成分が軟骨の減少を抑制してくれます。
酢の物
酢酸、アミノ酸がカルシウムを助けます。
魚
タンパク質や脂肪などを多く含む魚は血液の循環を良くします。特にいわしや小魚の丸干しがお勧めです。
玄米
ビタミンB群を多く含みます。細かい血管の血行を良くしてくれます。よく噛んで食べましょう。
乳製品
牛乳、チーズ、ヨーグルトなどはカルシウム満点です。においが苦手な方は、お味噌汁や煮物、シチューやグラタンなどの料理に入れたり、ココアや紅茶、コーヒーに混ぜても良いでしょう。
ただし、これらの食品をお塩やお砂糖、油分を多めに調理してはなりません。
食べ過ぎに注意
いくらからだに良いものでも食べ過ぎてはかえって毒になりえます。以前より肥満になってしまっては腰に負担がかかり本末転倒です。
毎食必ず食べる必要はなく、食べ過ぎたら一食抜くと腰痛が改善することもあります。食事の消化吸収に使うエネルギーを減らすことにより、腰の組織の修復が進むからです。
また一つの食べ物に依存せず、バランスを重視してください。ご自身やご家族の好き嫌い、体質、お財布と相談しながら出来る範囲で良いのです。
食事の時間が苦痛になるほど頑張る必要はありません。お祝いの日などは好きなものをいただき楽しく過ごしましょう。翌日にリセットすれば良いのです。
からだのためにと思いつめたり根を詰めながら食べては逆効果です。精神的ストレスが腰痛を悪化させかねません。工夫して食事を楽しむという心持ちが大切です。
まとめ
腰痛の改善に食事を見直す
からだを構成する食事
腰痛に効果のある食べ物
食べ過ぎに注意