慢性腰痛からぎっくり腰まで、腰痛に悩んでいる人、腰痛と共に生活している人はとても多いと思います。腰痛の症状も人によって様々です。
腰痛 の種類によって 症状 の現れかたも違い、原因も様々あるようです。長年、我慢をしているその腰痛と一度向き合い症状をよく観察してみましょう。
腰痛の種類による症状の違い
腰痛とは
腰痛とは、いわゆる腰の痛みです。人によって慢性的に動作時に腰が痛い人や年に数回ふとした瞬間に突然現れるぎっくり腰など、人によっては日常生活に支障をきたしてしまうような腰痛まで症状は様々です。時には寝ていても安静にしていても、痛みを感じる場合もあるようです。
腰椎椎間板ヘルニアによる症状
人間の腰椎は5椎体あります。その椎体の間には「椎間板」と言われる、骨と骨の間のクッションの役割を果たしている軟骨成分が挟まれています。
加齢やなんらかの原因によって、その椎間板が潰れてくると、潰れた椎間板が後方にある神経を圧迫させて神経の炎症が起きてしまうのです。
神経が圧迫されると、腰痛や下肢痛、足のしびれ等の症状が出現します。人によっては安静時にも痛みを伴い、常に腰が痛かったり、下肢が痛かったりと日常生活に支障をきたします。
もし、下肢痛や足のしびれが出現してきた場合は、腰椎椎間板ヘルニアの疑いもありますので、病院受診をお勧めします。
ぎっくり腰(急性腰痛症)による症状
腰痛の種類の中でも症状を訴える人が多いのが、ぎっくり腰です。ぎっくり腰の症状は、動作時に瞬間的に強い腰痛が出現し、その後動けない程の痛みがある事です。
前かがみになった瞬間に急に痛みが出たり、重い物を持ち上げようとした瞬間に急に痛みが出たりと、その人によって発症の仕方は様々です。この腰痛の場合、ほとんどの場合が腰痛のみです。
あまり下肢痛等はありませんが、元来から腰椎椎間板ヘルニアを持っている人が、何かの拍子にヘルニアを発症する場合もある為、必ずしも下肢痛やしびれがないとは言い切れません。
脊椎分離症による症状
スポーツを一生懸命やっている学生や、昔スポーツを一生懸命やっていた人にみられるのが、この脊椎分離症です。過度な運動により、腰椎の関節突起間部にひびが入る事が原因で発症します疲労骨折の一種でもあると言えます。
長く立っていたり、座っていたりすると重苦しいような腰痛が出現したり、腰を後ろに反らした際に腰痛が出現したり、中には足のしびれを伴う場合もあります。
こういった症状が出た時は、今スポーツをしている場合にはすぐに休養を取らねばなりません。また、脊椎分離症を持っている大人でも、何かの拍子に腰痛が出現したり、年に数回単位で腰痛が出現する事があるでしょう。
変形性腰椎症による症状
言葉のとおり加齢による腰痛です。腰の椎間板は加齢とともに、椎間板内の水分が減少します。するとクッションの役割は少しずつ薄れはじめるのです。
その為、椎間板の変性により、椎間板は骨棘(こつきょく)と呼ばれる突出した物を作り出します。漢字からも想像出来るように、骨が尖ってしまっている状態です。
その骨棘が周囲の神経を刺激して腰痛が出現してしまうのです。変形性腰椎症による腰痛はほとんどの場合が動作開始時のみ痛みです。寝返りや起床、立ち上がりの際に痛みが現れる特徴があげられます。
まとめ
腰痛の種類による症状
腰痛とは
腰椎椎間板ヘルニアによる症状
ぎっくり腰(急性腰痛症)による症状
脊椎分離症による症状
変形性腰椎症による症状