皆さんは、巷に溢れる 坐骨神経痛の治し方 をどのくらいご存じでしょうか。力説されるとどれもこれも信ぴょう性がありそうで、片っ端から試してみたくなる方もいらっしゃることでしょう。しかし、間違ったやり方はからだに無用のダメージを与えてしまいます。
基礎知識を頭に入れておいて、選択ができるようになりましょう。
あなたに合った坐骨神経痛の治し方は?
まず冷やす?温める?
からだのどこかに痛みや腫れが生じると、とりあえず冷たい湿布を貼っておこうという方は多いことでしょう。けれども、よく考えてみてください。なぜ冷湿布と温湿布、さまざまな種類があるのでしょうか。それぞれの用途が異なるからです。
冷やしたほうが気持ち良いような気がするだけで、慢性的な痛みには温めるほうが効果があります。温めることによって血流や冷えが改善されてしびれや痛みが和らぐのです。
急性期の痛みは炎症が治まっていませんから、温めると悪化します。温めると冷やす行為は相反するものですから、とりあえずの選択は避けるべきです。暑い季節に温めるのは気が乗らないかもしれませんが、辛抱して温め続ければ、からだ全体の調子も良くなります。
経済的な方法
さほどお金のかからない治し方その①は、ストレッチです。坐骨神経痛の皆さんは筋肉が凝り固まっています。動かさないとどんどん筋肉は弱っていきます。肩を回したり腕を上げることすらむずかしい方が珍しくありません。
全身の筋肉を動かし鍛えることで多少の無茶にも耐えられるからだを作り上げるのです。がむしゃらではなく、ゆっくり行うのがコツです。続けやすく忘れにくいラジオ体操と、背筋を鍛えると血流も良くなり疲れにくくなります。
その②は、ウォーキングです。下半身を鍛えると腰の負担も減ります。足が弱っていると腰がその分頑張ってからだを支えなくてはなりませんので、当然ながら悲鳴を上げます。ただ歩くだけですと長時間歩かないと効果を期待できません。
ウォーキングは背筋を伸ばし、大股で腕を振り、前を見てまっすぐ歩く行為です。呼吸が浅くならないように、吐くほうを意識しながら歩きます。やることがたくさんあってなかなか大変です。
高価なものである必要はありませんので、スニーカーを準備しましょう。いきなり1時間も歩くことはありません。続けることがストレスにならないようにご自身で加減してください。
少し出費のある方法
お金と時間の制約がありますが、一つはプールに通って水泳や水中ウォーキングをすることです。スポーツジムもありますが、公営の屋内プールや公立の学校で一年中地域住民に1回数百円で開放しているところも増えていますから、調べてみると良いでしょう。
水泳なんてもう何十年もしていないという方は、水中ウォーキングがお勧めです。よほど混雑している状態でなければ、黙々と水圧と戦いながら歩けば良いのです。地面を歩くのとは一味違う開放感を味わうことができます。
二つめは漢方薬です。西洋薬よりもからだに良さそうと信頼を寄せている方も多いようです。ただし、効果は本当に個人差があります。青汁のようなもので、体調が良くなったような気がするというまやかしの一面は否定できません。
坐骨神経痛には芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)という漢方が効くといわれています。鎮痛剤の部類に入り、急性の痛みを緩和します。もともとが元気いっぱいの方というよりは、どちらかというと虚弱体質の方に向いています。
劇薬ではありませんが、薬は毒の一種ですから、妄信してはなりません。処方は人それぞれ分量が異なりますので、まずは医師に漢方を試してみたいと相談してから、薬局で専門家に申し出ると良いでしょう。知り合いからもらった漢方をいきなり口にする、といったことは控えましょう。
まとめ
あなたに合った坐骨神経痛の治し方は?
まず冷やす?温める?
経済的な方法
少し出費のある方法