心身共にストレスや疲労がたまると、自律神経が乱れて生活に支障が出てくることがあります。からだが悲鳴をあげているとわかってはいても休日が増えるわけではありませんし、ストレスをまとめて一気に発散できるとも限りません。
そこで、一見地味ですが 自律神経 を 整えるツボ を刺激するというのはいかがでしょうか。グッズいらずでお金もかかりませんので、試してみない手はありません。
皆が持っている!自律神経を整えるツボとは?
ツボ押しは薬より効く?
ツボ押しはおまじないではありません。体調や体質によっては、びっくりするほど効果が出ることもありますし、反対に体調が悪化することもあります。もしご自身と相性が良いのか不安な場合は、医師に相談してから始めましょう。
①内関(ないかん)は、手首の横線(シワ)から親指の横幅2本分上がったくらいの部分にあります。気持ち強めに押します。
②労宮(ろうきゅう)は、中指と薬指を根元から折り曲げたときに手のひらに指先が当たる部分です。軽くリズミカルに押します。
③合谷(ごうこく)は、親指と人差し指を横に合わせたときにできる線の末端部分です。
④風池(ふうち)は、天中(てんちゅう)という首の中心の筋肉の両側、髪の生え際から指1本外側の部分です。天中とあわせてマッサージしてみましょう。
⑤百絵(ひゃくえ)は、お顔の中心線と両耳の後ろを結ぶ線の交わるところです。強く刺激して赤くなったりしないように気をつけます。
⑥太衝(たいしょう)は、足の親指と人さし指の間をたどって交差する骨の少し手前にあります。
丸暗記をせずともいろいろと指圧しているうちに、ご自身にとって気持ちの良い部分が把握できてくると自然とツボの位置を覚えられると思います。
呼吸にもツボがある
呼吸はある程度まで意識的に変えることができます。たった3回の深呼吸でも、肋骨や肺のあたりが楽になったり頭がスッキリするものです。切羽詰っているときや急いでいるとき、極度の緊張に見舞われているときなどは呼吸が浅くなっています。
自律神経が乱れていると深呼吸をしようという神経伝達が上手くいかず、本来くつろげる時間の呼吸まで浅くなってしまい、常に息苦しさを覚える状態に陥ります。
呼吸の仕方を忘れるほどのストレスや疲労を背負っている、という点はひとまず置いておいて、目を閉じて「吸って、吐いて」と心の中で唱えながら雑念を振り払って呼吸することに集中してください。少しずつ細く長く吐いて、ゆっくり吸うと良いでしょう。
10~20回ほど行えば、全身に酸素が行き渡りツボ押しの効果もアップします。
無心で歩くこと
足の裏には全身に効果のあるツボが無数に存在しています。ツボ押しグッズを踏むのも良いですが、歩いたほうがからだと対話ができます。
ウォーキングを始めるのに用意するものは歩きやすいシューズです。ウェアは動きやすいものであれば何でも良いと思いますが、形から入らないと気がすまないという方は準備しましょう。
出発前には最低限手首足首を回し、膝の屈伸をします。最初は10~30分くらいにしておきましょう。100%の早足の60%の速さで歩きます。
日頃の悩みは考えないようにして、目に映るものや香りや匂いに対して深く考えずに「花が咲いている」、「焼き魚のにおいがする」などとただ認識するに留めます。
無の境地に近づけば近づくほど、ツボが自然に刺激され、自律神経が整います。からだに良いことをしていると、ある意味思い込んでツボを刺激することが必要です。
体調が悪いときは休んで、回復してツボ押しを再開したら何だかまた悪くなったような…というときは「そんなはずはない。私はからだに良いことをしている」とかたくなにならずに中止して、病院へ行きましょう。
自律神経が整って他の病気の症状を感じられるようになった可能性もあります。
まとめ
皆が持っている!自律神経を整えるツボとは?
ツボ押しは薬より効く?
呼吸にもツボはある
無心で歩くこと