頭痛 、 吐き気 、 寒気 どれも気になる症状です。これらの症状があると、一般的には風邪をイメージします。
しかし、これらの症状は風邪以外にも、偏頭痛やストレス、二日酔いなど様々な原因によって生じます。自らの状態を照らし合わせて、症状の原因を探っていきましょう。
頭痛、吐き気、寒気、その症状の原因は?
風邪が原因の症状
頭痛、吐き気、寒気となったら、やはりまずは風邪を疑う症状です。これらの症状に加えて37〜39度の熱発や咳、くしゃみ、鼻水などの症状も伴う場合は風邪である可能性が高いです。
風邪の場合には、まず手洗い、うがいを徹底しましょう。消化の良い食べ物を食べ、水分補給を忘れずに、しっかりとした睡眠をとることで風邪が治りやすくなります。症状が強い場合には風邪薬や解熱剤を服用するのも有効です。
偏頭痛が原因の症状
また、偏頭痛の随伴症状として寒気、吐き気が生じることもあります。
偏頭痛は頭の片側のみに生じるズキズキとする目の奥やこめかみの痛みです。ズキズキとした拍動性の頭痛が特徴であり、2、3時間ほどの頭痛から24時間ほど続くこともあります。頭痛の症状がこの偏頭痛の特徴と近い場合には、偏頭痛伴う寒気、吐き気かもしれません。
偏頭痛は毛細血管の拡張によって脳神経が刺激されて痛みが生じていると考えられています。偏頭痛に寒気を伴う原因についてははっきりと分かっていませんが、この神経への刺激によって体温を感じる部分にも何らかの影響があるとされています。
寒気は偏頭痛の前兆として起こることも多く、寒気を感じてからしばらくして頭痛が始まります。寒気は体温が上がったせいで感じる場合と、体温が下がっているのに寒く感じる場合があります。
偏頭痛の場合、体温が上がることは稀であるため、発熱を伴うようであれば風邪などの可能性が高いでしょう。
また、偏頭痛に吐き気の症状を伴う人も少なくありません。神経への刺激によって胃などの内蔵系が影響され、吐き気が生じると考えられています。慢性的な頭痛に吐き気や寒気を伴う場合には、典型的な偏頭痛の症状であると思われます。
ストレスが原因の症状
ストレスは吐き気を主として、寒気や頭痛などの症状を引き起こすこともあります。
吐き気は脳の嘔吐反射中枢が刺激されることで生じます。嘔吐を催すような疾病がないにも関わらず、心理的なストレスが原因となって吐き気を伴うことを心因性嘔吐と言います。
不安や緊張など、心理的ストレスが高まることで吐き気を催しますが、吐き気があるだけで実際に嘔吐は伴わない場合もあります。
また、過度なストレスは自律神経のバランスを乱し、交感神経を刺激してしまいます。交感神経の過剰な活性化は首まわりの筋肉を緊張させ、脳への血流を阻害してしまいます。これによって、脳に十分な血液が届かなくなり、頭痛が生じます。
さらに、この交感神経の乱れは寒気やめまいなどの症状を引き起こします。
二日酔いが原因の症状
前日に多くのお酒を飲んでいる場合には、二日酔いによる症状である可能性が高いです。
二日酔いの原因は複数ありますが、まずアルコールを分解するためのアセトアルデヒドが二日酔いを引き起こします。アセトアルデヒドはアルコール分解能に加えて、強い毒性を持っており、このアセトアルデヒドによる毒性が吐き気を招きます。
また、アルコールのもつ利尿作用は体内の脱水症状を促進します。この脱水症状として頭痛が引き起こされるとも考えられています。さらにアルコールは血管拡張作用を有しており、脳内の毛細血管を拡張することで偏頭痛と同様のメカニズムによる頭痛を引き起こします。
血管拡張は本来、体温が上がった際に熱を体外に排出するための生体反応の1つです。アルコールによって血管が拡張されることで、身体が体温が上がっていると認識してしまいます。こうして体温を奪われ、寒気を感じてしまうのです。
頭痛、吐き気、寒気の症状の原因を見つけて、適切な対処法をとりましょう。
まとめ
頭痛、吐き気、寒気、その症状の原因は?
風邪が原因の症状
偏頭痛が原因の症状
ストレスが原因の症状
二日酔いが原因の症状