頭痛 の他に 吐き気 や 下痢 の症状を伴う場合、代表的な病気として挙げられるのが片頭痛や低血圧症です。またウイルス性の感染症や過敏性腸症候群、緑内障、くも膜下出血,脳腫瘍などにおいても同じような症状が表れます。それ等の病気の概要についてご案内したいと思います。
頭痛に吐き気、下痢の症状を伴う病気について
片頭痛の症状
片頭痛の特徴的な症状として頭痛の他に吐き気、下痢を伴うことがあります。実際に嘔吐することは少ないのですが、喉の奥からせり上がってくるような不快感を催します。そのため薬を上手く呑み込めずに、症状がなかなか回復しないこともあります。
片頭痛と低血圧症
片頭痛は低血圧の女性の方が多くかかると言われていますが、女性に限らず低血圧気味の方は、少ない血流を補おうと血管が拡張することがあります。それによって血管周囲の神経が刺激され頭痛を引き起こすのです。
起立性低血圧症は、俗にいう立ち眩みを言います。急に起き上ったときなど最高血圧が下がり、最低血圧が上がることによって血管内の圧力が減り、血流が悪くなります。それによって貧血性の頭痛やめまいを引き起こしてしまうのです。
小学校高学年から中学生にかけての女性に多く発症するというデータがあります。これは初潮を迎える時期とも重なり、多くの血液が排出されることと関係あると言えるでしょう。
片頭痛と低血圧症は似て非なる病気で、あるいは低血圧症の進化系が片頭痛と言えるかもしれません。いずれにせよ血液の循環に異常をきたすことから消化器官系へも血流が不足しがちになり、下痢や吐き気の症状があらわれるのです。
感染症の場合
風邪やインフルエンザ、ノロウイルスなどはあらゆるものを媒体として感染します。頭痛発熱と共に消化器官が炎症を起こすために、下痢や吐き気、嘔吐などの症状があらわれます。
その他の特徴的な症状として、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、咽喉の痛みなど併発しますので、他の病気とははっきり区別できます。これらの症状が表れた時には、速やかに内科を受診しましょう。ただし、インフルエンザの判定は発症後、6~12時間経過しなければ検出されません。
過敏性腸症候群
過敏性腸症候群は過渡のストレスによる自律神経の失調により起こります。人間の身体はストレスにより腸の働きが不安定になり、慢性的な下痢や吐き気を催したりします。この病気は頭痛の他に肩こりなども併発し、治りにくい病気のひとつと言われています。
直接的な原因は不明ですが、精神面でのストレスは症状を悪化させる大きな要因となっていることは間違いないようです。過敏性腸症候群は、命に係わることはありませんが完全には治りにくい病気として、日常の中で上手に付き合っていくことが必要になってきます。ストレスを溜め込まないような生活習慣の見直しを心がけていきましょう。
その他の病気
緑内障は、視野に障害が表れ少しずつ見えなくなっていく病気です。急激な眼圧の上昇によって神経が圧迫され、頭痛や吐き気を伴うことがあります。ゆっくりと病状が進行するので自覚症状が表れたときには手遅れとなって、失明に至る危険もあります。
また治療したからといって失った視力や視界を取り戻すことは出来ません。せめては症状の進行をゆっくりと遅らせるという治療になります。したがって症状の進行をより早く未然に防ぐために、眼科医への定期的な健診等で眼圧をチェックするなどの対策が必要です。
くも膜下出血は脳動脈瘤の破裂や動静脈の奇形により起こります。その特徴的な症状としてハンマーで殴られたような激しい頭痛と吐き気・嘔吐があらわれます。死亡率50%という怖い病気ですので、何らかの兆候を感じたら、すぐに病院を受診しましょう。
また脳腫瘍においても激しい頭痛と共に吐き気を催すことがあります。その詳しい原因は不明ですが、遺伝子の変異によると言われています。
くも膜下出血も脳腫瘍も、高血圧と喫煙習慣などが症状の進行を助長する要因と言われています。生活習慣の中で改善できることは改善していきましょう。
まとめ
頭痛に吐き気、下痢を伴う病気とは?
片頭痛の症状
片頭痛と低血圧症
感染症の場合
過敏性腸症候群
その他の病気