寝不足などでの頭痛は一晩休めば治るものですが、寝ても覚めても治らない頭痛持ちになってしまわれた方々は原因を解明したほうが良いです。
今回は数ある 頭痛 のなかでも 後頭部 の 左 が痛む原因を考えてみましょう。もしかしたら長年の頭痛から解放されるかもしれません。
頭痛が治らない!左の後頭部の痛みの原因は?
頭痛と神経痛の区別とは
風邪や寝不足以外の頭痛で最も多いといわれているのは「偏頭痛」です。ズキズキと頭が痛み、脈がふだんよりも強く波打っているような感覚に見舞われます。これは脳内の血管が広がることによって周囲の神経に悪影響を及ぼしているためです。
原因はストレスや生活習慣が大きいとされています。広がった血管を元に戻すには患部を冷やすというオーソドックスな方法が効果的です。
ものすごく冷たいタオルではなく、ほどよく気持ちの良いくらいのタオルで10分冷やしたら10分休憩するなどを繰り返すとよいでしょう。連続して1時間2時間もタオルを当てたまま安静にしているのはかえって冷たさがストレスになり新たな頭痛を起こしかねません。
また静かな場所でひとりで過ごす、というのもとても効果が期待できます。光や音、においなどの刺激の少ないお部屋でのんびりするのです。なんて退屈な、と思われるかもしれませんがぜひお試しください。
ところで偏頭痛の相談に病院へ行くと「後頭神経痛」と診断されることもあるようです。後頭部や首の周辺がキリキリと痛んだり、耳の後ろのほうがズキズキしたりします。
偏頭痛では首周辺に痛みを感じることは少なく、神経痛の特徴といえます。左右どちらかだけに痛みを覚えるケースが多いようです。
原因は目の疲れや猫背など姿勢が悪い、ここ何日かのあいだに頭を強打しているといったことがあげられます。特にデスクワーク中の姿勢を矯正したり目の疲れを取り除くようにすると良いでしょう。
ストレスと頭痛は比例するのか
期間限定で発症する頭痛に「群発頭痛」というものがあります。たとえば秋だけ、春先の一時期だけなど季節毎に訪れる頭痛です。比較的男性に多くみられるようですが、一度痛みが出ると毎日痛みが続き大変です。
季節が変わる頃、1、2ヶ月ほどでスーッとおさまってその後はしばらく平穏に暮らすことができます。
症状は、後頭部の左右のどちらかのみ痛む、針を刺されたような痛み、じっとしていると耐え切れず動き回ると少し痛みが紛れる、目の奥からジワジワと痛みが出てくるような感覚、壁に頭を打ちつけたりしたくなるなど、とても平静を装って耐えられるレベルではありません。
原因はこれといってはっきりわからないのですが、発症の引き金はタバコ、アルコールが多いようです。男性の患者さんが多いのはこれらを嗜好品とされている方が多いためと察せられます。
したがってタバコ、アルコールを控えるとある程度は改善の兆しがみえてくるということです。
緊急度MAXの可能性
頭痛で死の危険性が間近に迫っているのが「くも膜下出血」です。脳内で出血する病気で、発症した患者さんの3分の1が死亡あるいは寝たきり状態になります。
寝たきりは免れても、身体の麻痺や言語に障害が残ることが多くどちらにしてもご本人も周囲の皆さんも大変です。くも膜下出血には前兆があります。
1~3週間ほど前から激しい頭痛が続いている、経験したことのない目まい、モノが二重にみえる、頭が重く感じて首こりや肩こりが悪化しているなどです。
疲れや加齢によるものだろうと考えがちですが、吐き気があったり鈍器で強打されたようなズキンとした痛みがあったらほかの用事をキャンセルしてでも病院へ行くべきです。
なじみのない脳神経外科を尋ねるのは勇気がいるかもしれませんが、診察してもらって何事もなければそれはそれで良いのです。1度目が何でもなかったからといって2度目は病院へ行かないというのではなく、念のために何度でもみていただきましょう。
くも膜下出血かもしれないとピンときたときは、できるだけ安静にゆっくり動いて頭を揺らさないようにしましょう。歩いて行くよりはタクシーを呼び、動くのがつらいときは遠慮なく救急車を呼んで良いのです。
まとめ
頭痛が治らない!左の後頭部の痛みの原因は?
頭痛と神経痛の区別とは
ストレスと頭痛は比例するのか
緊急度MAXの可能性