頭痛がしてきたら薬を飲んでおさまるのを待つというのが一般的な方法です。しかし 頭痛 によっては 薬 が 効かない ケースもあります。そんなときは「もう少し飲んでみよう」などと思わずに「薬が効かない病気かもしれない」と判断したほうが賢明です。
頭痛を気にせずそのままにしておくと命に関わることもあり、油断はできません。
薬が効かない?頭痛の原因を検証
環境と気分にも左右される
ストレスや緊張が慢性的になると自律神経が乱れます。何をストレスと感じるかは人それぞれですが、ご自身がそれほど気にしていないつもりでも心身は疲労を蓄積していることはよくあります。
たとえば苦手な季節の間、ずっと気分がすぐれなかったりするのも人生のなかでは大きなストレスです。また睡眠時間を十分にとることができないことも一因になります。睡眠の場合は自助努力である程度の時間を確保することができますが、ご自身ではどうにもできないこともあります。
職場の室温設定などはその典型です。暖房は薄着をすれば凌げますが、冷房は冷房病という名称がついているほど深刻な現代病です。冷房のせいで頭痛がして仕事の効率が上がらないと言い訳もできませんし、まずはからだを温めることから始めましょう。
冷え切ったからだに効くかどうかわからない頭痛薬を流し込むのは胃腸に負担をかけます。ひざ掛けや薄手の上着で防寒し、夏でも温かい飲み物を飲みましょう。
温かければ何でも良いというわけではなく、コーヒーはからだを冷やす効果もありますのでココアや白湯、ホット麦茶のほうが温まります。
命に関わる病の予兆
いきなり頭痛がきたと思ったら意識もうろうとして救急車で運ばれるケースは良いほうです。頭痛がしたりしなかったりで病院行きが先延ばしになるのが怖いのです。
「髄膜炎・脳炎」はお子さんに多い病状です。髄膜炎は頭の髄膜にウイルスや細菌が侵入・感染して激しい頭痛や高熱の症状が出ます。
この状態で病院へ連れて行くべきか迷う保護者の方はほとんどいらっしゃらないと思いますが、ウイルスなどが脳にまで到達すると脳炎を発症して意識障害も起こることがあります。夜中に救急車を呼んでも不要不急だと怒られることはありません。
「くも膜下出血」は何らかの原因により脳内の血管が縮んでしまい、それが破裂することによって生じる病気です。働き盛りに多いメジャーな病ですが、いきなり頭を鈍器で殴られたような頭痛が始まります。
ガマンして一晩休もうなどと考えずにすぐに病院へ行かなくては命に関わることはご承知のとおりです。「脳出血」は、脳の血管が破れてしまい脳内に出血する病気です。高血圧の方が発症しやすいといわれていますが、過労も一因になります。
20代、30代でも就寝中に脳出血で死亡するケースがみられ、他人事ではありません。前兆として頭痛、意識障害、麻痺などがあり、疲れのせいなどと楽観せずに病院へ行きましょう。
リラックス不足
ご自宅で音楽を聴いたりテレビを観たりすることは心のリラックスにはなっていても、からだのリラックスにはなっていないことがあります。ゴロゴロダラダラするのはかえってからだに負担をかけているとも考えられます。
満員電車での通勤や車の運転、仕事での立ちっ放し座りっ放し、緊張の連続の生活はカロリーは消費できているかもしれませんし、筋肉アップにも一役買っているかもしれませんがからだを気持ちよく動かすことはできていません。
からだのリラックスは筋肉のコリをほぐして血流を良くすることが大前提です。ですから音楽鑑賞をしながらストレッチをしてみてはいかがでしょうか。クラシック音楽は胎教や作物の成長に良い影響を及ぼすのと同様に、疲れたからだのストレッチにも効果があることでしょう。
原因が運動不足の場合、これで頭痛もおさまります。耳や目も休ませたほうが良いので、照明を消して静かな部屋で瞑想したり深呼吸をして、からだのちからを抜いて大の字になるのもお勧めです。
まとめ
薬が効かない?頭痛の原因を検証
環境と気分にも左右される
命に関わる病気の前兆
リラックス不足