みなさんは睡眠は十分に足りているはずなのに日中眠気に襲われたり、睡眠不足気味ではあるけれども最近は毎日のように眠気に負けそうになるということはありませんか。
そのとき 眠気 と一緒に 頭痛 もある場合は、単なる寝不足ではない可能性が考えられます。ご自身に当てはまらないか、ご一緒に検討していきましょう。
頭痛と眠気が同時に起こる原因と改善対応策
酸素不足による頭痛と眠気
振り返ってみて、季節の変わり目や台風など気圧の低いときに頭痛と眠気の症状が表れていませんか。その場合、原因は酸素不足である可能性が高くなります。
気温や湿度が上昇し、気圧が下がると空気中の酸素濃度は減少します。そうなると体内に取り込む酸素の量も減ります。そして血管が酸素を得ようと拡張します。血管が広がると神経に触れてしまい、その結果頭痛が起こるというメカニズムです。
また、酸素不足になると身体はエネルギー切れの状態になり、眠気を招くのです。
気候を変えることは不可能ですので、ご自身が変わるよう努力をしてみましょう。常日頃から有酸素運動を行って、肺を鍛え適応力を高めておくのです。これが頭痛と眠気を予防するのにいちばん効果が期待できます。
精神的ストレスによる頭痛と眠気
たとえば心配事などがあって寝つきの悪い日はありますか。そのような日が時々あるくらいは問題ないですが、慢性化してくるとそれは「うつ」の状態です。
頭痛と眠気は、うつ病の典型的な症状です。うつになると、夜に漠然とした不安に襲われて寝つけなかったり夜中に何度も目が覚めてしまったりすることが多くなります。その結果、昼間に眠気に襲われるのです。
頭痛との関連性は、ストレスが発生するとまず頭の神経が緊張します。そのため大きいストレスによって緊張がピークに達すると頭痛が起こると考えられています。
もう一つ、うつ病と似ているものに「慢性疲労症候群」というものがあります。頭が痛いのは眠いせいなのか何なのかよくわからない、何をするにも力が出ない、無気力状態が続くようでしたらこの病気が疑われます。基本的な原因はストレスであるといわれています。
この二つの症状に共通の原因はストレスです。したがってストレスを完全に解消することはむずかしいとしても、ストレスを小さくするようにご自身で工夫することが頭痛と眠気の改善につながることでしょう。
女性特有の原因
月経の前後に頭痛や眠気にお悩みの方は多いかと思われます。月経の周期が近づくと「プロゲステロン」というホルモンが分泌されます。このホルモンが眠気を引き起こしているのです。
ホルモンバランスが崩れることにより、血管が拡張し頭痛を引き起こすとも考えられています。こればかりはご自身でコントロールすることは完全には不可能ですし、出来る限りおからだを休めて疲れさせないようにいたわることが最善でしょう。
どうしても我慢できなければ、市販薬や病院で処方される薬を服用してみるのも良いでしょう。
ナルコレプシーの可能性
別名「居眠り病」ともいわれています。患者さんによっては頭痛を訴える方もいらっしゃいます。一般に、人は緊張すると眠気を感じないものですが、ナルコレプシーを患っていると場所や状況など関係なく眠気に襲われて構わずに寝てしまうとされています。
そのため周囲の誤解を招きやすく、そのことがまた余計なストレスを抱えることになりかねません。ナルコレプシーの典型的症状としては、日中の異常な眠気、居眠りを繰り返す、幻覚、多汗症、てんかん自動症、頭重、頭痛、肥満、夜間に熟睡できない、などが挙げられます。
ナルコレプシーの主な原因は狭心症やストレスが挙げられます。しかし、希少なケースですが脳腫瘍の場合もあります。思い当たる症状があるようでしたら、早めに病院へ足を運んでください。
まとめ
頭痛と眠気が同時に起こる原因と改善対応策
酸素不足による頭痛と眠気
精神的ストレスによる頭痛と眠気
女性特有の原因
ナルコレプシーの可能性