頭痛 には様々な原因があります。飲みすぎた翌朝の頭痛は誰もがご存知の二日酔い。また慢性頭痛の中でも飛躍的に多いと言われる片頭痛、さらに、肩や首のこり、過渡なストレスを要因とする緊張型頭痛などなど。それぞれの治療や効果のある 食べ物 についてお話しさせて戴きます。
頭痛と食べ物との関係
緊張型頭痛に効く食べ物
緊張型頭痛は首や肩のこりから起こります。そのため、筋肉の疲労を回復させるビタミンB1を含む食材の摂取が効果的と言えます。
豚肉や鶏のレバー、ウナギなどに多く含まれています。また柑橘類に含まれるクエン酸はビタミンB1の吸収をサポートするので、同時に摂取することをお勧めします。
二日酔いなどの脱水状態
飲みすぎた翌朝の頭痛には水分補給が欠かせません。昔は迎え酒などと言って、再びグラスを傾けたりする豪快な治療もどきを試みた方もいたかもしれませんが、それはアルコールによって一時的に感覚を麻痺させていただけなのです。もはや効果の無かったことは誰しも認めるところとなってしまいました。
二日酔いにはミネラルウォーターの摂取を好む方が多いようですが、バランスの好いスポーツドリンクやクエン酸などの摂取が身体への吸収性も優れているので好ましいと言えるでしょう。
またトマトやキュウリ、スイカなどの夏野菜はミネラルやマグネシウムが豊富で、脱水状態の身体に染みわたるように吸収されていきます。
片頭痛の場合
片頭痛の症状の表れ方は血管の拡張による場合が多いので、それを抑制する食べ物、飲み物が症状緩和に効果があると言うことになります。
すなわちコーヒーやお茶などのカフェインを含むもの、マグネシウムを多く含むという納豆、ごま、ひじき、アーモンドなどのナッツ類などが挙げられます。これらの食材は身近に入手しやすいので、日常的に摂り入れて予防することは決して不可能な事ではありません。
ただし注意が必要なのは過剰摂取と、マグネシウムが好いからとマグネシウム単体としてのサプリメント摂取を試みる方もいると言うことです。マグネシウムだけを摂取するとカルシウム不足に陥り、脳の血管が緊張し、その結果頭痛がひどくなるケースもあります。
マグネシウムを摂取する場合には、カルシウムと一緒に摂取できる方法をとりましょう。必要な栄養素というのは、出来るだけ自然な食材の中から摂り入れていきましょう。
片頭痛とマグネシウム
人間の身体にはセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリンという三つの神経伝達物質があります。このうちセロトニンというのは精神の安定に最も影響を与える神経伝達物質と言われています。
セロトニン不足が、キレル若者の増加につながり、うつ病を引き起こす原因とも言われるほど人間の精神安定に欠かせない物質です。体内には10㎎ほどが存在します。そのうちの9割は小腸の粘膜の細胞内にあり消化器官の働きに影響を与えています。
残り10%のうちの8パーセントが血液の中の血小板に含まれ血液と共に体内を巡ります。わずか2パーセントのセロトニンが脳内の中枢神経で精神面に多大な影響を与えていると言われています。
血液中のセロトニンには止血作用や血管収縮作用があります。この血液中のセロトニンの分泌過剰により、血管の収縮と拡張を経て、片頭痛が引き起こされると言われています。マグネシウムには、セロトニンの分泌を抑制し血流を安定させる働きがあるのです。
マグネシウムの一日必要摂取量は成人男性で280㎎、女性が240㎎と言われていますが、ほとんどの人が必要量摂取できていないのが現状です。意識して日常の食生活の中に摂りいれていくことが大切です。
頭痛を誘発しやすいと言われる食べ物
片頭痛の方に赤ワインは禁忌ということはよく言われます。その理由は赤ワインに含まれるポリフェノールによる抗酸化作用と血管拡張作用にあります。
チョコレートなどもその類になります。ただし、抗酸化作用があるということは老化防止にもつながり、赤ワインを飲む人は発がん率が著しく低いと言うデータもあります。
チーズやハム、サラミなどにも血管拡張作用のある成分が含まれていますし、中華料理全般が頭痛を誘発しやすいとも言われます。
頭痛を誘発しやすいということで、これだけのメニューを一律に食卓から遠ざけてしまうと寂しいものです。逆にストレスが溜まり緊張型頭痛を誘発しかねませんし、栄養バランスも崩れかねません。体調と、気象条件を考慮しながら、ストレスにならないよう適量を楽しめるような食生活を工夫していきましょう。
まとめ
頭痛と食べ物との関係
緊張型頭痛に効く食べ物
二日酔いなどの脱水状態
片頭痛の場合
片頭痛とマグネシウム
頭痛を誘発しやすいと言われる食べ物