アキレス腱 の 断裂 は、 リハビリ が特に重要になる怪我だといわれています。アキレス腱はふくらはぎから踵にかけて付着しているため、上肢のみの運動を除いては全ての動きで使用されます。つまり、リハビリをしっかりしなければ、再断裂の可能性が高いのです。
では、どのようなリハビリが適しているのでしょうか。
アキレス腱を断裂!適切なリハビリとは?
リハビリをはじめる前に
アキレス腱断裂のリハビリをはじめる前に注意が必要なことは、手術後のギプスを外した後の再発率が一番高いといった報告があるため、最初から急激なトレーニングをはじめないことです。
手術後には何日か安静期間があります。この期間には身体を動かしていないため、1日でも早く怪我を治そうと頑張ってしまうと、かえって逆効果になってしまうのです。そのため、この時期のリハビリには最善の注意を払って無理をしないことをおすすめします。
ギプス装着時にできるリハビリ
多くの場合、手術をした後にはギプスをはめてしばらくの期間は固定しておきます。その間にも、お医者さんから許可があればリハビリを少しずつはじめておくとリハビリ開始直後の再断裂の可能性は少しでも下がるといわれています。
この時期に可能なリハビリ方法としては患部周辺のトレーニングになります。手術をして回復をしたからといっても、やはりアキレス腱は一度切れてしまうと以前の状態と比べると弱くなってしまいます。
そのため、周辺の筋肉でカバーするためにも筋力、機能性ともに以前よりも高い状態にすることが重要なのです。まずは、足を上下に動かして太ももの筋肉を鍛えます。ベッドに寝転がったまま、膝を伸ばした状態で足を上げ下げします。
はじめはなんの負荷もなくおこない、楽に感じてきたらゴムチューブなどで負荷をかけてもよいですが、ゴムチューブは太ももにかけて使いましょう。
次に、足の指をトレーニングします。今度は座った状態で、足元にタオルやビー玉を置きます。タオルであれば手前に引き寄せるようにし、ビー玉であれば指でつかんで離す動きを繰り返します。
足の指の筋肉は関係ないと思われがちですが、実はアキレス腱をカバーしてくれるために大きい存在なのです。
また、実際にきちんと足指を使える人は少ないというのが現状に多くあげられています。そのため、この時期にはしっかりと足の指をトレーニングしてあげることが大切になります。
ギプスを外した後のリハビリ
ギプスが外れたら、少しずつふくらはぎのトレーニングをはじめていきます。最初はなんの負荷もかけず足首を動かすことからはじめます。座った状態で足首を上下、内側と外側、うち回しや外回しなどさまざまな方向に動かしましょう。
しばらくギプスで固定をしていたため、動きにくいと感じることがありますが、焦らずゆっくりと動かしていきましょう。ここで無理をして急激に負荷をかける、スピードを速く動かしてしまうなどがあると再受傷の可能性を高めてしまうため、注意が必要です。
動きが確実になってくると、ゴムチューブを使って動きに負荷をかけていきましょう。このとき、負荷は軽いものから徐々に負荷の高いものにしていきましょう。何度も言っていますが、無理をせず、少しずつおこないましょう。
また、トレーニングを個別ではじめたい場合には、きちんとお医者さんに許可をもらってからおこなってください。
患部のリハビリ後にはきちんとケアを!
リハビリをしたあとには、患部やその周辺に疲労を残さないためにもきちんとアイシングをするなどのケアが必要です。場合によってはアイシングだけでなく、マッサージもするとよりはやく疲労を回復できます。
このケアを怠ってしまうと、筋肉が硬くなってしまい、アキレス腱が断裂しやすい状況になってしまいますので、注意してください。
まとめ
アキレス腱を断裂!適切なリハビリとは?
リハビリをはじめる前に
ギプス装着時にできるリハビリ
ギプスを外した後のリハビリ
患部のリハビリ後にはきちんとケアを!