朝 目覚めたとたんに、頭痛 がする。頭痛で目が覚めた。そんな人が近年増加しています。何か悪い病気なのかもと不安になります。
考えられるのは脳腫瘍など深刻な病気である二次性頭痛と、患者数は600万人ともいわれている偏頭痛や、肩こりによる一次性頭痛です。
頭痛を理解すると適切に行動できます。
朝からズキズキと痛む頭痛。その原因とは
危険な頭痛
朝頭痛がして、しばらくの間休んでも、頭痛薬を飲んでも少しも治らない時は、脳腫瘍等の深刻な病気からくる、二次性頭痛の可能性があります。
この二次性頭痛で毎年4500人以上が命を失っています。仕事がどんなに忙しくても、必ず医師の判断を仰いで下さい。二次性頭痛の種類は、脳腫瘍と脳卒中があります。
◆脳腫瘍
脳腫瘍は、脳の中に出来る「おでき」のようなものです。症状は頭痛や吐き気、嘔吐、視覚障害などです。CTスキャンでの発見が可能です。
◆脳卒中
脳卒中は、脳血管の病気の総称です。脳血管障害と言われています。
脳出血や、脳の中の血管にできたコブが破裂すると、くも膜下出血、脳の血管が動脈硬化を起こし、詰まってしまうと脳梗塞や脳血栓です。
脳腫瘍は早期発見ができますが、脳卒中は突然やってきます。そして様々な脳卒中で、失われた細胞はもう元には戻りません。リハビリをして、他の残りの機能で代わりの働きをしています。
仕事も大切ですが、体を壊してしまっては元も子もありません。必ずストレス発散をして、リラックスできる時間を作ることが大切です。
危険ではない頭痛
朝起きて頭痛がしても、命に関わるほどの頭痛では無いのが、一次性頭痛と言われている頭痛です。
代表的なのが偏頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛です。偏頭痛と群発頭痛は、命に関わらないにしても、大変辛い症状で、脳の神経が刺激されて痛みますので、病気と捉えられるべきです。
二日酔い
朝の頭痛の理由の1つに二日酔いがあります。これは前日のお酒の飲み過ぎにより、熟睡できずに起こった頭痛なので、一次性頭痛ではありません。
血管を収縮させるためにカフェインの入ったコーヒーや紅茶を飲むと痛みが治ります。
又、アルコール摂取による脱水症も考えられますので、その時はスポーツドリンクや、ジュースを飲むと効果があります。
偏頭痛
朝の頭痛で最も多いのが、偏頭痛です。偏頭痛は、頭全体がズキズキと痛む病気です。片側だけが痛むのが片頭痛です。
主に女性が多く、朝の頭痛は、自律神経のバランスの崩れによるものです。20代〜30代女性であれば、月経時のホルモンバランスの崩れとも考えられます。
熟睡する事が大切なので、なるべくリラックスする時間を作ります。就寝前には部屋を暗くする、就寝前2時間は携帯電話の画面を見ない、等留意が必要です。
朝、頭痛がする時は、すぐに朝日を見ずに、部屋を暗くして、痛む患部を冷やしましょう。
偏頭痛にもカフェイン飲料は有効です。
緊張型頭痛
緊張型頭痛は、別名肩こり頭痛と言われています。原因はパソコンやスマートフォンを、前かがみで同じ姿勢で1日中見ていて、肩や背中の筋肉が緊張状態になります。
朝に頭が痛くなる緊張型頭痛は、枕が合わない場合も多いので、緊張型頭痛と診断されたら枕の改善の必要があります。
群発頭痛
ある一定の時期の決まった時間帯に起こるのが、群発頭痛です。キリやドリルで目の裏をグリグリと突き刺されている様なたまらない劇痛で、自殺頭痛とも言われています。
あまりの痛みに眠れない人もいますので、熟睡できずに、朝も頭痛がします。
自宅用の注射を打つと痛みが鎮まります。
生活のリズムを整える
朝の頭痛は、生活の乱れにより、熟睡できないことが原因です。規則正しい生活と、筋肉をほぐす軽い運動を、毎日続ける事で、徐々に快適な朝になっていきます。
まとめ
朝からズキズキと痛む頭痛。その原因とは
危険な頭痛
脳腫瘍
脳卒中
危険ではない頭痛
二日酔い
片頭痛
緊張型頭痛
群発頭痛
生活のリズムを整える